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ここでは民事法分野の目についた判例を紹介する。
ある事実関係のもとで、裁判所がどんな判断をしたのか、その判断について学説はどういった評価をしているかを可能な限り明らかにしたいと…
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2023年3月の記事一覧
いわゆる「給料ファクタリング」の貸金業法・出資法上の「貸付け」該当性
最三小決令和5.2.20裁判所Web
https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=91800
1.事実の概要 被告人は、株式会社Aの名称で、「給料ファクタリング」と称して、労働者である顧客から、その使用者に対する賃金債権の一部を、額面額から4割程度割り引いた額で譲り受け、同額の金銭を顧客に交付するという取引を行っていた。この取引では、契約上