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チラシデザイナーからWEBデザイナーへ。徹夜の日々を変えた“数値化”との出会い。

はじめまて。WEBディレクターのわたなべしんごと申します。
私はグラフィックデザイナーとして多忙な日々を過ごしていました。WEBデザインの世界に飛び込むことを決意したきっかけは、「アクセス解析」という新しい概念との出会いでした。新人の頃の私は今の自分はこれでいいのか?他のデザイナーはどんな働き方をしているのだろうか?と日々考えていました。
今でこそ調査スキルはそれなりにあるつもりですが、10年前はWEBやSNSでリアルな情報を探そうと結構大変だった記憶があります。。。
徹夜や効率化の工夫の中で得たやりがいと課題を経て、WEBデザインに転向したリアルなエピソードをお伝えし、同じようにキャリアチェンジを考えている方に、少しでも参考になるような情報を発信できれば。と考えてnoteを始めることにしました。
情報は武器ですからね!!

グラフィックデザイナー時代の多忙な日々

私がグラフィックデザイナーとして働いていた頃、主な仕事はチラシ制作でした。
しかも、当時のデザイン事務所は、入社した矢先に先輩方が一気に辞めてしまい、グラフィックデザイナーは私ともう一年先に入社した先輩の2人だけという状況に。。。
新人ながら大量の案件を抱え、毎日のように締め切りに追われる日々。時には徹夜が続くこともあり、心身ともにハードな状況でした。

しかし、その中でも効率化の工夫やお客様に喜ばれるやりがいが、私を支えてくれました。
例えば、制作フローを見直しや、ソフトウェアのとにかくショートカットを使い、マウス使用禁止などの縛りを課して作業の効率化に命をかけていました。笑。
また、お客様から「期待以上の仕上がりだった」と感謝の言葉をいただいたときの喜びは、今でも忘れられません。デザイナー冥利に尽きますね。

苦労とやりがいを同時に感じた経験は、私のキャリアにおいて大きな学びとなりました。これがこの後の私の仕事観のベースになります。

WEBデザインとの出会い:数値で成果を知る衝撃

そんな中、ある案件でホームページ制作に関わる機会がありました。そのとき初めて知ったのが、「アクセス解析」という存在です。
「自分の作ったデザインが、実際にどれだけの人に見られて、どれだけ行動に繋がったのかを数値で確認できる」
この事実は、私にとって衝撃でした。WEBサイトすごいな!と関心した事を今でも覚えています。

グラフィックデザイナーは、仕事の関わり方にもよりますが、お客様の反応を広告代理店などから間接的に聞く機会はあっても、成果を具体的な数値で把握することはありませんでした。
チラシやポスターも納品したら案件は終わってしまうので、なかなかその後の反響を聞く機会もありません。

しかし、WEBデザインでは、自分のデザインがどうユーザーに影響を与えたかを数字で追える。その透明性と新しい可能性に、私は強い興味を持ちました。
印刷物はデザイン納品から印刷、折り込みなどの工程があるため世の中に出るまでタイムラグがありますがWEBサイトは即時反映。このスピード感にも圧倒されました。

WEBデザイナーへの転向を決意

WEBデザインに挑戦したい気持ちが高まった私は、まず必要なスキルを学ぶことから始めました。
• HTMLとCSSの基礎をオンラインや書籍を買い漁り習得。
• PhotoshopやIllustratorの知識を活かしながら、WEB用のバナーやページデザインを練習。
• 簡単なポートフォリオを作成し、WEB制作会社に応募する準備を進めました。

学校で勉強したわけでもないので手探りでの情報収集と試行錯誤の日々でしたが、少しずつスキルを磨き、なんとかWEBデザイン事務所に就職することができWEBデザイナーとしての一歩を踏み出しました。

転向後に感じた成長と新たなやりがい

WEBデザイナーとして働く中で、アクセス解析を通じて得たデータを活用し、デザインの改善を行うという新しいやりがいを見つけました。
「このボタンの配置を変えたら、クリック率が10%向上した」、「通販サイトでメルマガを発信したら売り上げがアップした」など、数字をもとにデザインを改善できることは、私にとってとても新鮮で、成長を感じる瞬間でした。

グラフィックデザイナーの経験が活きた瞬間

グラフィックデザイナー時代の経験は、WEBデザインにも大いに役立ちました。
例えば、ホームページ制作だけに携わってきたデザイナーよりも視覚的なバランス感覚には強みを感じましたし、転職経験があることで印刷物とWEBの知見であったり、複数の業界のお仕事をさせていただいた経験がお客様に寄り添った提案につながりWEBデザインでも強みとなっています。

さいごに

グラフィックデザイナー時代に培った効率化の工夫ややりがいがあったからこそ、WEBデザインに転向する決意を固めることができました。そして、数値で成果を知るという新しい世界が、私のデザイン観を大きく広げてくれました。

これからキャリアチェンジを考えている方にとって、少しでもヒントや勇気になれば幸いです。

次回予告:「未経験からWEBデザイナーになるために役立った学習ツールと練習方法」

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