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小さいiPhone選び

 3年ぶりにiPhoneを機種変更した。
 iPhone13 miniのブルー。ストレージは256GB。

 2010年のiPhone4を皮切りに、iPhone4→iPhone5→iPhone6 plus→iPhone7→iPhone XSと2年毎に買い替えてきた。2年毎だったのは携帯キャリアが2年縛りのプランで横並びだったためで、端末を一括購入してしまえば月々サポートで毎月の通信量を抑えることができたからだ。
 しかし、お上からのお達しによって2年縛りのプランも終了してしまったため、結果としてiPhone XSは3年間使うことになった。それでも日常の使い勝手に何ら支障はなく、出先での電話や情報収集、意識の低いSNS投稿などに大活躍してくれた。
(さほどハードに扱ったつもりはないが、いつの間にかアンテナ周りのステンレスフレームが虹色に焼けていた)

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 世の携帯電話の流れと同様にiPhoneも年々大型化が進んでいるが、その中で比較的小型の筐体を採用した2020年のiPhone12 miniは気になるところだった。しかしスルーしたのは同時に発表されたiPad Air 4が大層魅力的だったからであり、また翌年には同様のコンセプトでより発展したモデルが出るだろうという憶測もあった。
 そして2021年、数々のアナリストやリーカーがAppleの発表会前にあれこれと流す「次期iPhoneはこれだ」という希望に満ちた情報とは裏腹に、新しいiPhone13はiPhone12のブラッシュアップ的な端末になった。チップは最新型となりカメラも大型化したが、基本的なスタイルやラインナップは変わっていない。案の定、ネットではスルーするという声も多かったように感じた。

 それでも、今年iPhone13 miniを選んだのは小型のiPhoneが今回限りという情報が根強かったことにある。以前はiPhone6 plusのような大型の携帯電話を使ったこともあったが、携帯電話に関しては「大は小を兼ねる」という諺はよほどのヘビーユーザーでなければ該当しない。ゲームはあまり遊ばず、動画もiPhoneで見ない自分にとっては、より軽くジーンズのポケットに無理せず突っ込めるサイズ感が重要だと感じた。
(iPhone XSもポケットに突っ込んで使っていたが、大きさと重さが少しだけ気になっていた)

 iPhone13 miniは予約開始と同時に予約を完了し、実機は発売日当日の朝に届いた。ネットで調べると今回はiPhone13 Proに人気が集中しており、miniの競争率はあまり高くなかったようだ。
 長年iPhoneのデータ移行は長年MacのiTunesやFinderのバックアップから復元していたが、今回は初めてクイックスタートでiPhone間のデータ移行に挑戦してみた。実に簡単なもので、保存されたゲームデータやパスワードも大体はそのまま移行できる。もはや「母艦」としてのPCは必要性が薄れてきているのかも知れない。
 2時間弱ほどで設定も終わり、液晶保護フィルムとケースでしっかり防御を固めたiPhoneを持ち出して散歩してみた。以前のiPhone XSから30g程度の軽量化になったが、ジーンズのポケットに入れて歩くだけでもその恩恵を感じる。ポケットに物を突っ込んでいるという感覚が薄れたのは、散歩する時に都合が良い。
 自分はまだ老眼の症状が出ていないので、小さい画面と小さい文字でも特に不都合は感じなかった。大量の情報を扱う時はPCやiPadに任せるとして、iPhoneは出先での軽いユースに留めておくようにしたい。どのような場所でもちまちまと携帯電話を弄るのが、あまり好きではない。

 昔はiPhoneを機種変更するたびに抑えようのないワクワク感が止まらなかったものだが、今回は非常に淡々と移行を進めることができた。それだけスマートフォンというものが日常のツールとして定着したということだろうが、10年前のような「所有できる喜び」も懐かしく思う。ああいう感覚は、この先どのような端末が登場すれば味わえるだろうか。

#買ってよかったもの

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