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「GE帝国盛衰史」を読む14 ー収益拡大のための方程式の崩壊ー

「第20章トリプルAからの転落」
依然としてGEはGEキャピタルで6000億ドルのリスク資産を持っていた。キャッシュが必要で、配当の維持は困難になった。

70年以上減配したことがなかった記録が破られた。そしてそのリスク資産に多くの商業用不動産が含まれていることが懸念材料となり格付けが引き下げられた。高い格付けがより低コストの資金調達を可能にし、それを梃子にして事業を拡大してきたがそれも出来なくなった。

遂にGEはGEキャピタルがもつリスク資産についての投資家向け説明を行った。結果透明性確認できたと徐々に信用され始めた。結局のところ投資家への説明責任が足りていなかった。

リーマンショックなどから来る外部環境の変化に対して、「事業収益拡大への新たな方程式確立とリスク管理資産の透明性アップ及びリスク資産の削減が必要となった」が、果たしてこの後それは可能となるのだろうか。


同時並行で読んでいる「良い戦略 悪い戦略」でもあったが、「うねり」に乗れるかどうか。

ということを思い出す章でした。

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