
【乱歩の魅力とは】
先日の11月26日の「赤い部屋」の興奮が冷めやらぬ、ココカランポの古書からすうりの中田茂美です。
あらためまして、たくさんの方々のご来場有難うございました。
ココカランポのメンバーの中の乱歩ファン代表として述べます!!
普段は町の寄り合いなどで使われている
名張の町中の集会所が「赤い部屋」に変貌し
演じる人も観客も共に「秘密クラブ」での時間を共有したってすごくないでしょうか!?
演劇という空間芸術の力をとても感じる一日となりました。

【私が思う乱歩の魅力とは】
乱歩は日本の探偵小説の第一人者であるということはご周知の通り、また怪人二十面相、少年探偵団、明智小五郎は誰でも知ってる国民的キャラクター。
なのですが、わたしはそこが癖ものだと思っています。
いわゆるステレオタイプの乱歩像から、もう一歩踏み込んで知ってもらいたい本当の乱歩作品の味わい。
スパッと切れ味鋭い表現や理想のキャラクターがモヤモヤを吹き飛ばし快い文学ってたくさんありますが、それと真逆なのが乱歩作品。
乱歩の作品の表現の特徴は「くどい」こと。
それからたいていの主役の人物は、ウジウジしています。

乱歩ファンでも読んでいて嫌になることも正直あります。
でも、すっきりしないくどい表現を丁寧に読み、主人公のウジウジに気長に付き合っているうちに、
自分のなかのまっとうな感覚に疑問が生じてくる瞬間。
そこから広がる常識という囚われのない世界。
これが真の乱歩の魅力だと思う。
まあ、あくまで個人的な意見なので反論もおありになるでしょう。
お許しください。
因みに私、中田茂美は女性限定の「幻影嬢」という読書会をやっています。

ココカランポで乱歩世界をもっと知りたいと思われた貴女!
ご参加、お待ちしていますね!

営業時間
営業時間:11:00〜18:00
定休日:月火
古物商許可番号
三重県公安委員会許可 第551510066700号
書籍商 古書からすうり
アクセス
〒518-0717
三重県名張市中町363