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ちっちゃな世界旅行 【カメラ旅】
10月半ばに入るというのに、まだまだ暑いですね。いつになったら長袖が心地良い気温になるのでしょう。
とはいえ、寒くて凍えるよりは良いかもしれないですね。青空が綺麗だったとある週末、愛知県犬山市にある「野外民族博物館 リトルワールド」というところでカメラ散歩をしてきました。
家から近いこともあり、幼いころから定期的に訪れていました。もしかしたら、私が海外好きになった原点かも知れません。
ここは世界中の建築が移築されていて、世界の衣食住を楽しめるとっておきのスポットです。海外旅行へ行きづらい今、少しでも旅行気分を味わってもらえたら嬉しいです。それでは、レッツゴー!
世界中の建築とグルメを堪能しよう!
ゲートとエントランスを抜けると、世界旅行スタート!
園内は円になっていて、1周2.5kmほどあります。園内バスも走っているので、体力に合わせて選ぶとGood。
今回は徒歩で、右回りで進みました。バスが右回りだからか、ほかの方たちも同じ方向へ向かっていました。
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最初に目に入ったのは沖縄石垣島の家。
石垣の外側では、沖縄のアイスブランド「ブルーシール」のアイスやサーターアンダギーが販売されていました。リトルワールドでは、後ほど紹介する通り、グルメも充実しています。
初めに食べたいものをチェックして、お腹の様子を見ながら食べるのがおすすめ。そうしないと、最後「これも食べたかったのにお腹いっぱいで食べられない!」となりかねません。私はいまだそうなります。
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少し歩くと台湾エリアに到着。屋台の雰囲気溢れる場所で、(たぶん)今季限定の「よだれソースがけ唐揚げ」を食べました。鶏肉がとてもジューシーでした。タレが辛いかなと予想していたのですが、それほど辛くなくて、誰でも食べやすい味だと思いました。けれど味はしっかり感じられて、レモンサワーが飲みたくなりました。お酒好きなもので。
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つづいては、ペルー大農園領主の家。大農園領主とあるとおり、かなり裕福な人の家かと思います。
中庭を抜けた先に見える階段を上がると、家の内装を見ることができます。ざっと以下でご紹介。
こちらはリビングのようなところでしょうか。豪華なシャンデリアがぶら下がっていて、立派で丈夫そうなテーブルと椅子が置かれています。
寝室。
謎に大きめのアルパカのぬいぐるみが置かれています。
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こちらはインドネシア バリ島のエリア。エスニックな雰囲気がダダ漏れの入り口が迎えてくれます。
こちらは祭壇なのですが、フルーツ(もちろん偽物)が供えられていて臨場感があります。リトルワールドの好きなところは、細部までこだわって再現されていること。一つ一つ丁寧に説明書きも添えられているので、教養にもなります。
祭壇の屋根を見上げると、畏怖を感じずにはいられないモチーフが。
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再びトコトコ。
一周ぐるっと円を描くように伸びている道は、幅が広めで開放感があります。リトルワールドがある場所自体が愛知県の中でも郊外で、十分な土地があるためでしょうか。
上の写真バス停前から伸びる坂をくだると、ドイツのエリアが広がります。ヨーロッパならではの可愛らしい建物や、とっておきのグルメを堪能できます。
フラスコ画が壁一面に描かれています。
この日は本当に青空が綺麗でした。
たぶん園の入り口からドイツエリアまでで1キロくらいかな。辺りに漂うお腹がすくような香りに誘われ、ソーセージとポテトを注文。
ソーセージはいくつか種類があります。ハーブ入りがお気に入りです。以前訪れたときにはまるでピザのような味わいを楽しめるソーセージがあったのですが、今回はなかったので食べていません。もう一回食べたいな。
周りの人は、3種のビール飲み比べセットみたいなのを嗜んでいました。ドイツのビールとソーセージ。最高の組み合わせですね。
隣には、フランスの北東部に位置するアルザス地方の家が。フランスといえばワイン。アルザス地方でもワインづくりが盛んで「アルザスワイン街道」なるものがあるそうです。
アルザスのワインラベルとワインコルクもあり、ワイン本場の息吹を感じられる展示に心躍ります。
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つづいてはイタリア アルベロベッロの家。
白塗りの壁に石積みの屋根がかぶさった建築はトゥルッリと呼ばれます。
チーズや野菜、調理器具が置かれていたり、生活の様子を感じさせる台所です。
物置も、なんだか哀愁漂いますね。
ところで映画好きな方いらっしゃいますか?私は最近「ニュー・シネマ・パラダイス」を見ました。主人公である男性の人生を、地方で過ごした幼少・青年時代にフォーカスを当てながら淡々と振り返る映画です。舞台がイタリアなのですが、今紹介しているイタリアアルベロベッロの家エリアにいたときも似たような雰囲気を感じ取って、訪れたこともないのに懐かしい気持ちになりました。
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こちらはアフリカ ンデベレ族の家。
幾何学模様とカラフルな色使いの壁が目を引きます。
中もカラフル。奥の部屋の壁はピンクです。こういう部屋が出てくる映画も好きだなぁ。つい最近「永遠に僕のもの」という、色使いがとても綺麗な映画を見ました。内容はサスペンスですが。ちなみに舞台はアルゼンチンです。
アフリカエリアでは、普段なかなか目にしないものを食べられます。それが、ワニ・ラクダ・ダチョウ・バッファローの串焼き。滅多に食べられない珍味です。ぜひご賞味あれ。
近くには、ミクロネシアヤップ島の家もあります。たまにテレビで見る、民族の暮らしが営まれている様子を想像できました。一人だったらちょっと怖いかも。
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まだまだいきます。つづいては、ネパール仏教寺院。
階段を上り入り口をくぐると、ショップもあります。
寺院の中はカラフルな内装が施されています。中央に仏様が鎮座していて、厳かな空気が漂います。
こちらはマニ輪と呼ばれるもので、ちょっと下の説明を見てください。
「この筒を時計まわりに一回まわすとお経を読んだことになり、ご利益があると信じられている。」
「ええ?意外と適当なのね」と思わず突っ込まずにはいられない文化もあるようです。
ネパールの近くには、インド ケララ州の村が。
インドといえばインドカレー。と言いたいところですが、お腹が膨れてきていたので、タンドリーチキンを注文。
鶏・豚・エビの三種類。スパイスが効いていて香りを感じるけれど、辛さはまったくないです。小さなお子さんでもおいしく食べられそうです。
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トルコのイスタンブールゾーンは、比較的最近できた新しいエリアです。
建物の中にある階段です。異国情緒溢れる絨毯や、食器の展示が美しい。
トルコって聞いたことはあるけれど、どのような国かはあまり知らない人も多いのでは。私もそうでした。今も詳しくはないです。
けれど、日本との友好関係があり、きっかけとなる出来事もあるらしいです。今から100年以上も昔の1890年に和歌山県で起こったエルトゥールル号遭難事件。詳しく書くと長くなる、というか丸々引用するしかないので、気になる方は調べてみてください。ちょっと心打たれますよ。
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お次は韓国。日本に近づいてきました。
農家と地主の家があり、暮らしぶりが見て取れます。下の写真は農家。数十年昔の農家が舞台の韓国映画やドラマに出てきそうです。見たことないですが。
こちらが地主の家。写真だけじゃ分かりづらいのが悔しい。地主の家では部屋が役割ごとに分けられていて、使用人の部屋もあるなど、確かに裕福なんだろうと思わせるつくりになっています。
壁とみかん。
時代劇に出てきそうな雰囲気じゃないですか?
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さて、戻ってきました日本!山形県の月山麓の家です。
日本家屋だ。日本人にとっても、伝統家屋に触れる機会も減ってきている現代、貴重な体験になりそうです。
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「ちっちゃな世界旅行」と題した今回の旅のスタート地点へ戻ってきました。バスが止まっていたのでパシャリ。園内を走るバスです。
トゥクトゥクと呼ばれる、タイの街を走る三輪自動車のタクシーも置かれています。
ペイントがカッコイイ。フロント上部にMANILAと書かれています。マニラはフィリピンの首都だ。同じアジア圏だから、タイ以外の国でも割と普及しているのかな。
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以上で世界旅行終了です。愛知県へ訪れる機会があったら、少し足を伸ばして(名古屋駅から電車とバスで50分くらい?)国内でできる世界旅行を体験してみてください。
今回は紹介しきれなかったですが、グルメも盛り沢山ですし、民族衣装を着て写真を撮ることもできます。韓国のチマチョゴリはめちゃめちゃかわいい。バリ島の舞踊衣装は個人的に1番のお気に入りです。きらびやかな衣装でありながら上品さも感じられます。
それでは、また。