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コーヒーの粉で脱臭剤【買わない暮らし】

朝コーヒーを飲むのが、大人になってからずっと日課です。
健康診断のために飲食が禁止された朝をのぞけば、飲まなかった日はほとんどないくらい。
緊急事態用に(?)インスタントコーヒーも用意していますが、普段飲むのはドリップしたもの。濃いめのブラックが好みです。
時々は脱脂粉乳をお湯で溶いて泡立てたものと合わせてカプチーノ風にしていただくこともあります。

毎日出る抽出後のコーヒー粉のかすは、フライパンで乾煎りして脱臭剤として使っています。本当は湿ったままのほうが脱臭効果は高いらしいのですが、下駄箱やトイレに湿ったまま置くとカビてしまうので、乾燥させて使います。

鉄のフライパンに湿ったコーヒー粉をひろげて、弱火で乾煎りすると、キッチンにコーヒーの香ばしい香りが満ちてきて、その作業さえいとおしいんです。

コーヒーかすを鉄のフライパンで乾煎りするのは、フライパンの臭いとりにも効果があるほか、コーヒー粉が研磨剤がわりになってフライパン自体がきれいになって、一石二鳥にも三鳥にも!

フライパンとコーヒー粉の粗熱がとれたら、適当な紙の上にひろげます。
我が家は宅配便の梱包や緩衝材として使われた紙を畳んでとっておいたものを、キッチンペーパーや古新聞の代わりに使っているので、ここでもそれを使います。

コーヒー粉が冷めて乾燥が完了したら、ひろげていた紙で包んで、紙の端を糊で貼ったらできあがり。

日本では、コーヒーかすをリサイクルすること自体、まだあまり馴染みがないですが、コーヒー大国でもあるオランダのコーヒーかすのリサイクルについてご紹介します。

オランダは世界でも有数のコーヒー好きの国民と言われ、コーヒーの消費量は世界でもトップクラス。自宅や職場はもちろん、病院や図書館、さらにはスーパーやホームセンターにまでコーヒーマシンが設置されていて、どこでも手軽にコーヒーを楽しむことができます。
そんなオランダですから、抽出後のコーヒーかすの量もすさまじく、様々な研究機関や企業がコーヒーかすのゴミ削減やリサイクルに向けて取り組んできました。
今では全国各地にコーヒーかす専門の回収業者がいて、カフェやレストランと契約してコーヒーかすを集め、堆肥や燃料等として再利用する取り組みが増えています。
コーヒーかすをきのこ栽培用の菌床として活用している企業では自社ブランドのきのこ販売のほか、コーヒーかすの菌床がセットされたきのこ栽培キットや栽培ワークショップなどで注目を集めました。

家庭でのリサイクル方法としては、花壇に撒いて堆肥に使うとか、害虫よけなどの使用がおすすめされているほか、スクラブとして体を洗うとか、鍋磨きなど洗剤代わりの使い方など紹介されているのを見たことがあります。

コーヒーを楽しむことはもちろん、飲んだあとのコーヒーかすのことまで、さまざまな取り組みがされているコーヒー先進国です。

オランダのスーパーマーケットのコーヒーコーナー

コーヒー粉で作った脱臭剤の話に戻ります。
はじめて使ったときは半信半疑だったんです。でも想像以上に効きます!
以前は脱臭炭とか消臭シートとかあれこれ試したんですが、どれも「効いているような気がするかも・・・」くらいの効果、しかも最終的にはゴミとして捨てるしかないことにもやもやしていました。
でもコーヒーかすはもともと捨てるはずだったものだし、余分にプラスチックごみを増やすこともない。
コーヒーを飲んでる限り、もう脱臭剤をわざわざ買わないと思います。

読んでいただきありがとうございます。


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