没頭探しに没頭する
※あなたの時間を40秒くらいいただくかと思います
オードリー若林さんのエッセイ本
”ナナメの夕暮れ”読了いたしました。
よく本の読了報告とともに、分かりやすく丁寧に引用を混ぜながら説明してくれている記事を見つけてすごいなぁと思います。
しかし、今回僕がここに残すのは完全に自分のためです。
人のドロドロした感情が好きだという方はお読みになるのをお勧めさせていただきます。
本に救いを求めてはいけない
若林さんの初エッセイ本でも仰っていましたが、本は聖書ではありません。道標とはなっても、進んだ先に待ち望むのは、別の教えを探す作業や自分で先を進む方法を見つける作業になります。
僕は、もともと本を読むのがあまり得意ではありません。
”辛い”という文字を本で読むと、昔の恋愛を思い出したりして死にたくなるからです。本を目で追っているだけで、違うことを考えている。すると、話が全く分からないから、また読み直す。みたいなことが面倒臭くなってやめるのです。
そんなことを思いながら今回の本を読んでいると、
あらびっくり!!
全く同じことが文字として書いてあるではありませんか!
若林さんは本を読むのが苦手というニュアンスで言ったわけではありませんが、それでも同じようなことが書いてありました。
他の人間も同じ現象があるんだと素直に共感をしました。Twitterでバズるツイートとはいったい何だったのか。あの気持ちはただの理解だったのか。
そう。若林さんの本は広くて深い”共感”を与えてくれます。
だからこそ、「全く同じ考えなんだ」と思い込んでしまします。それは薬物と同じように。
「あれ、ここは共感しなさそうだなぁ。ちょっと飛ばそうかな。」
ゾッとして、本を裏向きにして閉じました。
僕はこの本に何を求めていたんだ。
救いを求めていたんじゃないのか。
都合のよい情報だけ切り取って、勝手に神格化する。
これこそ、斜に構えてしまう原因の1つかもしれないのに。
僕は、丁寧に丁寧に文字を追いました。
斜めからではなく、正面から文字を受け取るために。
自分ではなく没頭を探す
「自分探し」という言葉がある。
行為自体はすごく好きだ。なぜなら自分が分からないから。僕も好きなことをノートに書いて、没頭できるものは何かを探すべきだと思う。そうする。
ただ、自分探しと聞いてすぐに「旅行」を思い浮かべたあなた。
斜に構え軍団の餌食になりますね。
「自分探しって言って、現実逃避したいだけだろ!」ってね笑
ただ、今では昔よりは肯定的に捉えています。没頭探しの1つだと。
若林さんの言う通り、ネガティブ属の隠れコマンドが”没頭”なのだとしたら、没頭できる何かを探さなくてはなりません。
そうなると、今まであんなに斜に構えていた自分探しの旅は、没頭探しの有効な手段の1つなわけです。これは認めざるを得ません。そう思うと急に車が欲しくなってきました。
探しているのは自分のようで没頭を探している。
友達に誘われて始めたポケモンカードも正解だったのかもしれない。
ふふ。気づけば、若林さんのエッセイ風になっていましたね。すぐ影響されちゃいますほんと。
読んでくださった時間が無駄になっていなければ幸いです。
最後に、
斜に構えることはアドバンテージでも何でもない。僕個人のアイデンティティだと少し前は思っていたけど、今はちょっと薄れてきている。自分を探すのに必死だったかこそなのかもしれない。
僕はナナメの夕暮れという重要アイテムから
自分探しは没頭探しだというヒントを得た。
しばらくは没頭探しに没頭しようと思います。
ではでは。