遠のくTOKYO

9月10日から14日にかけての日記。
仕事が忙しくてnoteで言葉にするプロセスが生活からすっぽり抜けた、ひさしぶりの数日間。ストレス発散のためだけに、2日目にはめちゃくちゃお酒が飲みたくなった。

助けてnote！

どんな髪がすき

今週、伸び散らかした髪の毛を切ろうと思い立ち、美容室の予約をとった。

すてきに見えるなら伸ばしてもショートカットにしてもいいよなと思うわたしの今の髪形は、セミロング。

わたしには長さのこだわりがないので、まずはちいさな恋人の長男に、長い髪がすきか短いほうが素敵か聞いてみた。「うーん、うんこ。」と言われた。
次にかつてのリアル恋人だった夫に聞くと、「ショートにして、日焼けして、南国の少女みたいにすると良いと思う。」と言われた（わたしは36歳）。
おんぶをしていた我が家のアイドル次男は、うれしそうにわたしの髪をかじっていて、ぶちぶちっと切れる音がした。

しょうがないので、ちょっとだけ切ってもらいました。

遠のくTOKYO

14日はひさしぶりに打ち合わせで東京へ。

片道1時間40分をコロナ前は平気な顔して毎日通っていただなんてもう信じられない。電車にゆられながら何度もそう思った。そろそろ着くかな？と思って駅名をなんども見た。全然着かない。

都内で勤めていたころは、品川駅の雑踏も丸の内の高層階から見る景色もすきだった。ランチでおしゃれなお店に行くのがたのしかった。都内で飲んだり食べたりぶらぶらするのもわくわくした。最終電車で、酔っぱらったあたまで、「やっぱりもう少し会社の近くに住むことを考えるべきだった・・・」とやや後悔さえしていた。
コロナでテレワークが当たり前になってからは、週に1回2回出社した。「遠くに家を建ててラッキーだったなあ。」と思うようになっていた。ただ、このころも、たまの都内がたのしみだった。数えきれないほどあるお店。わたしが暮らすちいさな街にはない、たくさんの食べもの屋さん。飲み屋さん。

いつからこんなに心理的距離がひらいてしまったんだろう、TOKYO・・・

とは言いつつ、10年間都内の会社で働きはしたけれど、実際に都内に住んでいたのは人生のなかで1年こっきり。アメリカから帰ってきて最初の1年だけ、代々木八幡のそばの細長いマンションの2階だった。遅い就職で、はじめての東京。どこまでも続く街にびっくりした。

いわゆる「東京」は23区内なのかもしれないけれど、その周辺にもわたしの生まれ故郷がひとも経済もすっぽり収まってしまうくらいにおおきな街がたくさんある。そんな場所があるなんて、夢にも思わなかった。
どこまで移動していっても、山場がたくさんある感じ。刺激的で、匿名性に埋没できる。

文化や経済や政治やひとの欲望みたいなものの接合点がたくさん蓄積しているのがおおきな街、例えば渋谷や新宿や丸の内、なのかもしれない。自分の価値観や生活の延長線上にないものも存在するから、新しくて刺激的。けれど疲弊もする。

東京から、約80キロ。

わたしは、自分にとってちょうどいい遠さの場所を選んだのかもしれない。

今日、虎ノ門で打ち合わせが終わって外に出たら、官庁街を、幼児を乗せる二人乗り自転車で爆走している女性がいた。このあたりにも人が住んでいる、子どもを育てているのだと気づいて、ちょっとびっくりした。
心地良さも、優先順位も、ひとそれぞれ。

夕方、ふたたび電車にゆられて帰ってきた。

我が家の最寄駅周辺には特になにもないのに、帰ってくるとほっとした。それで、自分がひどく疲れていることに気づいた。
コロナでテレワークできるようになって、今はフリーランスで自分の時間の使いかたを自分で決められるようになって、わたしはやっとこの土地で日々の大半をすごすようになった。
それでやっと、いま思う。ここはわたしの街。わたしの家族の街。
わたしが自分の意思でそう決めたのだ。

それから、保育園のおむかえまですこし時間があったので、駅前に唯一ある古めかしい喫茶店でコーヒーを飲んで、すこし本を読んだ。そのあと、その近くのお肉屋さんでとんかつとコロッケをあげてもらった。

そして、明るいうちに子どもたちと家に帰って、夫と子どもたちとわたしでお風呂に入って、晩ごはんを食べた。

スーパーかわいい兄と弟

このあいだの週末、家族で公園に行った。

いちばん近所の公園は、去年の冬に老朽化でブランコが撤去されて以来代わりのブランコが設置される気配がないし、滑り台の一番上の、しゃがんでよいしょっと滑り出す場所の幅が20センチくらいしかなくて1歳児にはハードルが高いので、車で15分くらいのおおきな公園へ。

後部座席で、次男が、
「にーにね、ままね、ととね、」
とえんえんと繰り返していて、長男が、
「うん、うん、」
と、やさしく相槌をうってやっていた。

ちょっと前まで、「ふうくん（次男）が生まれるまで3人でしあわせだったのに、ふうくんが生まれてだいなし。」とぐちぐち言っていたのに。
長男いわく、今いちばんの友だちは「ふうくん。」で、「世界一かわいいあかちゃん。」らしい。
たまに、リビングのハンモックやトランポリンのうえで、身を寄せ合ってごろごろしているとても幸福な光景も見られるようになった。

次男は、ちかごろ「ねんの（ねんど）」と「っと（なっとう）」がお気に入り。ウソ泣きもお気に入り。にやにやしながら両手を目にあてて、「えーん」と言う。
そして、なによりもにーにがすき。「にーに、だいっき（だいすき）」と言う。愛が報われている。

特にかわいい次男語録：
ばんぷ（じゃんぷ）
うぇ（上）
まま、のと（まま、ここ）
ぶ（おんぶ）
じゅーちゅ（飲み物全般）
じぇりい（ゼリー）
ぴん（プリン）
ぼ（未だ意味が不明）