再読「憎国心のすすめ」林 秀彦 著(成甲書房 2009/12/15)※追記あり
林 秀彦 氏の最後の著書。翌年2010年に亡くなられた。
林 秀彦 氏は、十年前の著書「日本を捨てて、日本を知った(1999)」
でも、『日本人の思惟方法』を取り上げ、希望について言及された。
しかし、十年後の著書「憎国心のすすめ(2009)」での言葉は一変する。
著者は、オーストラリアに移住していたが、余命宣告を受け、2006年頃、帰国している。そして、日本人の落ちぶれ度を目の当たりにし、帰国前に文字にした「希望」全てを撤回する。
「自分の考え」と思っていることが、実は自分で考えていることではなく、「メディアの誘導」を刷り込まれていたりする。
誰でも、なにかに「洗脳されている」と考えていた方が良い、とは、
政治思想家・副島隆彦氏の言葉。
治験であるコロナワクチンを、日本の八割以上もの人らが射ってしまった
事実は、今後、より悪質な非人道的行為がなされるのではないだろうか。
日本の行き着く先を考えれば、やはり「滅亡」かもしれない。naka
この本で唯一の、希望の言葉と言えるが、もはや日本では難しいのでは。
日本がなくなった後に、この感覚を受け取った別の民族が、
感覚の普遍化を実現出来れば良し、とすべきか。
しかし、日本の感覚に共感をしめしてくれる民族があるだろうか。
この世界で生き残るには、政治的人間となり、悪意ある人らに、
悪意をもって戦わなければならない。
しかし、戦い慣れた民族には勝てないだろう。
負けないように、悪意ある攻撃を少しでもかわせれば良いが、
今となっては。もう、官僚でも、政治家でも、私的権力の僕なわけだから。
明治維新の頃は、こんな事態になろうとは想像しなかっただろう。
自分ら(美化されている明治維新の人ら)が権力をつかむには、
英や米の力を一時的に借りようという思いでは。
(竹中平蔵氏にどのような印象を持たれているだろうか?
以前、彼が明治維新を褒めるほどに、その真実は逆だろうと、
私は思った。)
でも、戦い続けなければならない人生は、私には虚しい。
人類(ホモ・サピエンス)のゴールに、救いがない。
なんのために生まれ、生き続けているのか?
早々に滅びた方が良いのかもしれない。ほかの生物のためにも。
。。。まず、日本民族が滅びるとしても。
世界政治には多少の関心を持ちながら、
日本政府の自国民への攻撃ダメージを最小限とし、
自然を見ることで癒され、音楽を楽しみたい。本も勿論、読む。
追記 2023/ 8/13
林氏の口から出た言葉。思考を停止したとたんに出た言葉と説明があるが、
思考というのは、おそらく左脳のみで考えた言葉。
左脳と右脳の間の脳梁を、行ったり来たりし反復されたイメージが言語化されたものではなかろうか。頭で考えずに出てくる言葉、というのは。
実際は、考えているけど、左脳だけに頼っているのではない、言葉。
日本人も、人間なんだけど、日本語を使うが故に、右脳や左脳の働き方が、一般の「ホモ・サピエンス・サピエンス」とは違っており、
結果、後天的に、違う人種のような
特殊な「ホモ・サピエンス・サピエンス」になっているのかもしれない、と
思った。良いにしろ、悪いにしろ。naka