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ちょい読み 2025/ 1/ 7



・ 『猿と女とサイボーグ』ダナ・ハラウェイ(青土社 2000)


第1章を無理やり読み進めたが、脳に刻印されず、しばしお別れ。
千夜千冊の「キーブック」のひとつなのですが。
本のタイトルに「サイボーグ」と入っているが、
それらしき章は、第8章の
「サイボーグ宣言:20世紀後半の科学、技術、社会主義フェミニズム」。



・ 『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣(早川書房 2024)


【小説】こちらは人類がいなくなった後の、
サイボーグによる家族史(家族は人間)。54/123頁、読んだ。

主人公が人間だった時、どうも父親から性的虐待を受けていることを匂わせる。また、サイボーグになる前は、自殺願望のある人間だった。

地獄のような日本では、死にたい人間はいるよな、
という感覚が定常化してしまっている。

これは私だけなのか、主人公がサイボーグだから、主人公が離人症的語りだからなのか、私と主人公のあいだに、透明な膜があり、悲しむことも出来ない。ただ他人事のように、サイボーグの語りに耳を傾けるサイボーグのような自分。

物語は開かれており、読む人によって、別の物語に変わっていく。

(長田弘 著『死者の贈り物』の入荷連絡あり。明日の帰り、受け取る。
 少し気になっている本は、
 せきしろ 著『そんな言葉があることを忘れていた』 自由律俳句。)