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ちょい読み 2025/ 2/ 1



・ 『官僚国家の崩壊 上』 ジョン・ラルストン・ソウル 著(ベネッセ 1997)

  【千夜千冊関連】 94/437頁

フランスの歴史家フェルナン・ブローデルは最後のインタビューを
人間は知識が増えただけ蛮行をする口実が減ったことにになるが、
それにもかかわらず人間は「心底から野蛮」なのだと言ってしめくくった。
われわれが遺伝的に受け継いだ特長のなかには、両親や祖父母のしたことをくりかえさないように仕向けてくれるものはない。
われわれは生まれながらにして内部に禅と悪の分裂症をかかえている。
だから、各世代は自己認識と自己抑制につとめなければならないのだ。

第二章 権力の神学 P. 67

第三章は「理性の誕生」ということで、
あるキリスト教徒の話で進められる。興味深い。



・ 『水と生命のダンス』医学博士 崎谷博征 著(2024)

  【千夜千冊以外】


本日入手。まだ読み始め。目次だけ。

Chapter 1 眠れなくなるほど面白い”水”の神秘
Chapter 2 水は”記憶”する
Chapter 3 水の驚くべきパワー(構造水・CD水)
Chapter 4 構造(CD)水の実際の応用
Chapter 5 構造(CD)水で自然および心身が回復する

Contents

いや、私が気になっていた項目が、Chapter 5に。

戦略的脱水(drying without dying)という究極の健康法

ガンは細胞内にバルクの水が増加している病態です。
したがって、塩のような水を引き抜く作用のある物質を投与すると、
細胞内のバルクの水が減少して、細胞内のストレスを緩和できるのです。

Chapter 5 構造(CD)水で自然および心身が回復する P. 180 - 181



・ 『土と内蔵』 デイビッド・モントゴメリー+アン・ピクレー 著(2016)

  【千夜千冊以外】

これは妻の本。毒消しから辿り着いたか?
松岡正剛さんが、千夜千冊以外で紹介されていたし、
ほんのれんさんのところでも最近、見かけた。
私にも、あなたにも重要かと。

まだ読み始めですが、私のイメージでは。
作物の母体である土の中にいる微生物の活動が重要であり、
また、人の腸の中にいる微生物の活動も、同じように重要。
そして、土に農薬をまくのはダメージがあり、
人が抗生物質などの薬を飲むのもダメージがある。

マイクロバイオーム研究で明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、
土壌での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。
農地と私たちの体内にすむ微生物への、
医学、農学による無差別攻撃を疑い、
地質学者と生物学者が、微生物研究と人間の歴史を振り返る。
微生物理解によって食べ物、医療と私たち自身の体への見方が変わる本。

裏表紙