見出し画像

食糧生産者と消費者のバランスで言えば


生活防衛LABO - YouTube  のところで、
この本と著者を薦められていたので、
本を読む前に、JAの方との動画を見ました。

「JA」って悪者と決めつけてましたが、
食政を考えられてそうな人(地域)はいらっしゃるのですね。
動画は、JAの方が、著者:篠原信さんにお話を伺う形式です。

本の詳細は分かりませんが、石油の輸入が止まったら、
日本人口の「4分の1」しか養えない、
の帯の文句が頭に残りますね。

日本の農業従事人口が、約150万人。
農地として、430万ヘクタール。
上記から算出して、養えるのが 3,000万人、
ということなのでしょう。
化学肥料メインでの全農業換算。

第二次世界大戦以降(かな)、欧米の農業政策は食糧を多めにつくり、
余剰分は外へ輸出するダンピング的な方法。
また、少人数で大量の作物を生産する、
同一作物を広い農地で、自動化により効率良く耕す。
除草剤、農薬(化学肥料)、農薬に代わる遺伝子組み換え作物も、
効率化の取り組みなのでしょう。
国策として、非農業分野で稼ぐようにし、
そこで生まれた一部を農業分野への補助とすることで、
国内政策を安定化させている。
(ただ、直近では、二酸化炭素やメタンガス削減のレールの上で、
 ヨーロッパの農家も、生業を削られようとされており、
 トラクターによる反政デモが起こっている。)

欧米から他の国へ輸出する食料価格は下げられ、
輸入国の農家は成り立たなくなっていく、という流れであった。

日本の土地は、同質で広大な土地はなく、
良く言えば、個性的な土地が小規模であるため、
少人数・単一食糧の効率化生産は取れず、
国全体として人件費の削減は出来ない。

日本の「食」を維持していくためには、
生産者と消費者の「お金」のバランスをとり値段設定。
安ければ良かろうでは、日本の「食」は守れない。
ただ、今日生きていくのにギリギリなのであれば、
安い食糧が必要。
やはり、税金を食糧政策にまわさなければならないけど、
アメリカの食糧政策に従っている現日本政府では、
政策大転換は無い。ここで話は詰まる。

動画最後に篠原信さんは、
農業にはしんどいイメージがあるが、
楽しいイメージを持つことを訴えられていた。
大地とつながる喜び、ということでしょうか。