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ちょい読み 2025/ 1/17



・ 『小野小町論』 黒岩涙香 著(現代教養文庫 1994)


   アメリカ大統領就任直前の世界に関わっていて、
   この本を読むのは、全くのナンセンスと言えよう。
   それでも話すテンポは良いので、読みやすいのである。
   この著者の波乱万丈の人生を知れば、
   この「小町論」を読んでいる自分は、何だろう?と思う。
   家で偶然にも(?)手にしたから、読んでいるわけだけど、
   今日、是が非でも読む本では無い。
   千年前の別嬪さんが、誰と好きあったか、
   切なき思いを胸に抱いたか、など。69/183頁までは読んだ。


・ 『花鳥の使』 尼ヶ崎彬 著(勁草書房 1983)


   昨日の続き、紀貫之篇まで読んだ。

なぜ、自然美の感受能力が人の賢愚を測る尺度となりうるのか。
(・・・)
もの思う力こそ人間性の重要な側面
(・・・)
人生というものがいかなる意味を持ち、いかなる思いを呼ぶものかを知る

Ⅱ 心と物 P. 60 - 61

貫之さんは貫いた。
漢詩に代わるものとしての「和歌」を立脚させた。

日本人が、鳥の声、虫の声を雑音と処理せずに、
愛着を抱き、右脳で音の処理をするのは、
自然を愛する事を培ってきた古からの文化があるのだろう。

でも、自然とは、どの自然であったか。
ありのままの自然か、編集された自然か、
ここの謎解きはいかがいたしたらよかろうか。

これを忘れていた。全く関係ないけど。