【進化人類学】
大堀壽夫・中澤恒子・西村義樹・本多啓 [訳]
「認知」に関する文面、なかなか自分の中に入ってきにくい。
本文読んで⇔訳者解説を読んで、を繰り返しました。
訳者解説は有難い。このつなぎが無いと、本文に近づけないもので。
創意工夫よりも、「文化」などを忠実に継承することが、「人」を「人」たらしめている、という仮説。
人の話を聞ける、というのは、人生にとって大きなことだ。
あの頃の私には出来なかったのだろう。心を許せる人がいなかった。
信じられる人が出来ると、人生は変わる。
その人の言葉を聞け、自分とは違う考え方を知る事が出来るから。
いろいろな人の話を聞いて、自分の中に取り入れるか否かを決めて、
いろいろな視点を自分の中に持つ。
いろいろな視点を持てるということが、人の成熟度につながる。
また、なかなか本来の「旅」をすることは難しいが、「旅行」であっても、自分の生きてきた世界観とは異なるものと出会い、比較し、取り入れるかどうか決める。自分というものを別の視点から見らえるようになる。
親が赤ちゃんに寄り添って育てているからなのか、
赤ちゃんも(母)親に寄り添っている。
「親の世界の”注視”を共有したいと願い」
親の視点を、自分の内面に取り入れていく。
この事も、言葉の獲得につながっていく、らしい。
この本、はじめは少ししんどかったが、
三分の二を過ぎたあたりから、引き込まれた。
再度、パラパラしていたら、
子供の他社理解の発達過程の箇所があった。下記。