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ちょい読み 2025/ 2/27
・ 『脳は回復する』 鈴木大介 著(新潮新書 2018)
ー 高次脳機能障害からの脱出 ー
【千夜千冊・以外】 61 / 270 頁
鈴木さんの本、4冊目。
もう、いい加減、離れてもよいようだものだが。
ほぼ同じ内容をなぞってますので。
奥様が大人の発達障害で、大介さんは(ご自分の性格上)、
家事をその奥様に任せることが出来ず、
独りで頑張り、仕事もして、それで高次脳機能障害。
(私も、ここで同じ事を書いているのでしょう。)
今まで出来ていたことが出来なくなり、
奥様の発達障害の状態と、類似したご経験をされ、
ようやく奥様の辛さが分かった、うんぬん。
いや、けなしたいのではないのです、勿論。
著者、大介さんの差し伸べる手は温かい。
奥様だけではなく、最貧困女子、その他の人たちにも。
情の薄い私は、
大介さんの思考を腑に落とす必要があるのかもしれません。
側頭葉を梗塞して、言語障害、左手指運動障害、左半側空間無視障がい
という状況
・ 『共感の時代へ』 フランス・ドウ・ヴァール 著(紀伊國屋書店 2010)
ー 動物行動学が教えてくれること ー
【千夜千冊】 213 / 316 頁
途中まで読んでたものを、また読み始めましたが、
ほっこりしますね。
巻き付いた網を外してくれた人間にお礼をする鯨。
溺れそうな犬を助けるアザラシ。
怪我をさせてしまった人間に寄り添う象。
思いやりのほうが人間であることより古いかもしれない
思いやりは、人間だけの特徴では無いのです。
動物に心を寄せる著者は、
「家畜」のことをどう思っているのだろう。
菜食主義者だろうか。
でも、野菜も生き物なのだ。
(この事は、漫画『ガッツ乱ペイ』から学んだのだ。)
ほかの存在を食さないと生きられない存在。
生きていく以上、逃れられない難問。(脱線です。)
今、人間のゴールは、「破壊」しか見えないけど、
先輩たちに学ぶことは出来るだろうか。
また、先輩たちから人間に対して、
ご指摘、ご批判は無いだろうか。
アオサギが正面を睨んでいる写真を時折思い出す。
「この人間がぁ!」と言われているような表情だった。