きく【古楽(器)】(訂正などあり)
しばらくは、いにしえのヨーロッパの音楽。
「雨のミロンガ」つのだたかし(バロックギター)
ヨーロッパ音楽と思いきや、一曲目、アルゼンチン音楽から。
三十年前に行った喫茶店は、ミロンガだったか、ラドリオだったか?
『静かな音楽』というアルバム名もよし。
※「アルゼンチン音楽」と書きましたが、
つのだたかしさんの作曲です。失礼をば。
「夜の蟹」タブラトゥーラ
つのだたかしさん率いる古楽器演奏集団。
このアルバムでは、波多野睦美(メゾソプラノ)さんも数曲参加。
独りの演奏は、自分の中心の空洞に向かうかもしれない。
集団の演奏は、複雑なベクトルになるだろうか。
※「夜の蟹」は、田崎瑞博さんの作曲。この方の演奏する楽器はフィドル。
タブラトゥーラは、古楽を演奏するけど、自分らでつくった曲も演奏され
てます。
「夕べの想い」
波多野睦美(メゾソプラノ)・つのだたかし(19世紀ギター)
デュオは、勿論、独りではないけど、集団とも異なる。
波多野睦美さんが、
つのだたかしさんのアニマ(男性のもつ女性イメージ)と交流し、
つのだたかしさんが、
波多野睦美さんのアニムス(女性のもつ男性イメージ)と交流する、
という事もあるかも。
※「夕べの想い」は、モーツァルト(古典派音楽)の歌曲なので、
古楽ではない。古楽は、中世西洋音楽、ルネサンス音楽、バロック音楽の
範囲らしい。19世紀ギターは、現代では演奏が廃れているので、古楽器。
「庭の千草」波多野睦美(歌)・西山まりえ(バロックハープ)
日本の歌っぽいけど、アイルランド民謡。
日本のものとして消化している、ということでしょう。
※「庭の千草」は、日本の歌詞。
大元は、アイルランドの古いメロディにたどれるが、
これを古楽とは言わなさそう。
「庭の千草」の入っているこのアルバム名は「月の沙漠~日本のうた」。
バロックハープは古楽器。
「ソナタ ホ長調」西村まりえ(チェンバロ)
ドメニコ・スカルラッティ(イタリア)の曲を演奏。
西村さんを経由して古楽グループ「アントネッロ」へ。
※ドメニコ・スカルラッティは、J.S.バッハと同時代なので、
古楽。チェンバロは、古楽器。
「プロログ:夜は暗うて」アントネッロ
西洋音楽の、日本音楽への影響は、この頃(天正遣欧使節)から、
という考察想像音楽、かな。興味深いアルバムだけど、手が出ない価格。
アントネッロは、チリ音楽の方へも向かったりして、面白そう。
※アントネッロの、このアルバム「天正遣欧使節の音楽」を、
古楽とは言わないかもしれないが、失われた古楽の良さを蘇らそうとする
試みと言える。演奏楽器は、ほぼ古楽器かと。
今はなき、ジプシー/クレズマー楽団「フレイレフ・ジャンボリー」を思い出す。2002年頃からライブへ行っていたが、足が遠のいたのはいつだったか。
一緒に演奏することもあった「北欧・東欧の音楽グループ」もあったが、
名前、思い出せず。リーダーは、ニッケルハルパ(スウェーデン楽器)を演奏してたかと。ヴォーカルの女性は、一見、ヴェルベット・アンダーグラウンド&ニコの、ニコ雰囲気。タンバリン持ってた。
追記) 2023/10/18
読みかけの「天昇少年使節」ものがあった。
若桑みどり著「クアトロ・ラガッツィ ー天正少年使節と世界帝国」。
アントネッロの「天正遣欧使節の音楽」を聴きながら、読みたい。