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ちょい読み 2024/12/19

『読めない人が「読む」世界 ー読むことの多様性』
 マシュー・ルベリー 著 ・ 片桐晶 訳 (原書房 2024)

・難読症(ディスレクシア)
 :単語認識や音韻化(デコーディング)のスキルに困難が生じ、
  流ちょうに文字を読む個人の状態が妨げられている状態。

・過読症(ハイパーレクシア)
 :自閉症スペクトラムの子どもが文字を読む場面で早熟な才能を見せる
  内容を理解しているようには見えないのに本を丸ごと一冊
  暗記してしまう

・失読症(アレクシア)
 :個々の人間が目覚めたときに「読めない人」になっている事例
  脳卒中、疾病、頭部外傷の結果として誰にでも起こりうる

・共感覚
 :ほとんどの人がただの黒い色だと思って見ている文字が、
  ナボコフのような共感覚者の目には、
  ハックルベリーの実や雷雲のような青みがかった黒に見える

・幻覚
 :幻覚のような心的イメージは。
  ある程度までは、すべての読者に影響を与えている。

小説の読者について
「言葉の半分以上は読者の頭から出てくるもので、
 印刷された頁から出てくる分は半分にも満たない」

序章 厄介な読書

・認知症

一般的な読書と言えないケースであり、
「読字」という表現をとっていたりする。

本とのつきあいは様々であり、
それぞれの方法で対峙すればよいのだろう。
本の意味の中に潜れず、表層だけに触れているのも
それはそういったこともあるのだ。
私も自由に読んでいこう。もっぱら電車に揺られて。


『行動の機構 ー脳メカニズムから心理学へー (上)』
 D.O.ヘップ 著
 (岩波文庫 2011)

文庫の横文字は慣れていない。