なんで、今の職場に入ったの?
「なんで、今の職場に入ったの?」
びっくりするほど、いろんな人に聞かれる。
「なんででしょう。気の迷いですね」と、
返事をしたりする。
私が転職をして、今の職場に入ったのは
約4年前。
長いようで、本当にあっという間だった。
一瞬だった気がする。
『30歳になったら青年海外協力隊』
わたしが、いろんな場面で色々な人に
言ってきたこと。
酔っ払っても、酔っ払ってなくても
本当に気づけばこの言葉を発していた。
社会人3年目を迎えようとしていた時、
自分の目標でもあり、
色々な人に言ってきた割には
何もそれに向けて行動してないなと
気づいた。
このままだと、自分にも周りの人にも
嘘をついたことになる。
と思った。
協力隊に行く2年間という時間を
得られたとして、
きっと、失う時間もあるかもしれない。
1番頭に浮かんだのは、家族だった。
将来は、地元にいることは
ほぼ考えてない。
2年間行って帰国した後も、
たぶん次の目標に向かって
走り抜けるんだと思う。
未来は、わからないけども。
いずれにしても、家族が元気なうちに
また一緒に暮らせる時間は
これが最後かもしれない。
この時間を過ごさなかった時、
いつか悔いが残りそうと、思った。
どんな時間であっても、
時間だけは取り戻せない。
大好きな爺ちゃんと、
いつも応援してくれるお父さんと、
友達みたいなお母さんと。
当たり前のような
かけがえのない時間を過ごしたい。
それが、いま、私にできる
家族孝行だと思った。
これから先、一緒に暮らして側で
家族孝行することはできないかもしれない。
家族と地元ですごした
この4年間が、きっと、
私の心の励みというか
頑張ろうという気持ちに繋がるんだと思う。
あっという間の28年間だったけど、
私の28年間、今こんなに
やりたいことをやれて
目標も叶えさせてもらって
それは間違いなく家族がいたから。
私の家族が、今の家族でよかった。
今の職場は、私の夢じゃなくて
お父さんの夢だった職業。
だから、お父さんの夢。
娘の私が、少しだけ、
お父さんに親孝行できた瞬間だったかなと
思う。
大変なことも苦しいことも多いし、
別にやりたいことじゃなかったから
やりがいも正直ないし、
違和感しかないのは、本当の気持ち。
家族の前で
仕事の話はほとんどしない。
でも、家族が、親戚とかに
私の職業を嬉しそうに
話しているのを見ると、
少しだけ誇らしい。
夢も色々な意味で悔いなく
追いかけて来れた。
あのまま、前職を続けていたら
30歳までに協力隊の夢は
叶えられていなかったかもしれないし、
叶えたとしても、
後悔していたかもしれない。
今の職場に何故入ったか。
その答えは、自分の夢のため。
夢を叶えるための一歩が
今の職場に入った理由なのである。
人生は、本当に色々。
苦しくて辛い山を登れば、
見たこともない絶景が見える。
まさに、その通り。
周りの人に助けられて
今がある。
ありがとうの気持ちでいっぱい。