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【読書記録】すぐそこのたからもの

こんにちは、なつめです。

微笑ましくなるような、切なくなるような、そんな素敵な本に出会いました。

すぐそこのたからもの/よしもとばなな

ばななさんの息子さんがまだ小さかったときの様子を記録しているものです。
13年前の2011年に出された本なので、今はもう息子さんは成人されています。


この本はエッセイですが、心地よい行間と挿絵が相まってまるで絵本を読んでいる気分です。

記録されている姿ぜんぶが可愛くて、愛おしいです。

自分の子をもっと大切にしたい。もっと見ていたい。もっと覚えていたい。
そんな気持ちにさせられます。



この本のなかで特にお気に入りのエピソードが『チビちゃんのホテル』です。

ばななさんが仕事で遅くに帰宅したら息子さんが玄関で待ち構え「いらっしゃいませ、ここはホテルです。」とホテルの支配人のように振る舞っていたエピソード。

想像するだけで微笑ましい!

そして、それにきちんと対応するばななさんも素敵です。

ホテルの設備やサービスをあれこれ伝えてくれる様子がとにかくおもしろおかしくてかわいい。

決め手は「いっしょにねるひともえらべます。チビちゃんがおすすめです。チビちゃんはいっしょになるとかわいいんです。」と自薦してるのが最高。

お母さんと一緒に寝たいという気持ちが溢れていますね。


他にも心がほっこり温かくなったり、子ども心がストレートに伝わってくる切ないエピソードもあります。

疲れた心を癒してくれる一冊です。

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