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#3時間で出来る自己分析講座

どうも!ななしの転職アドバイザーです。

前回お話した、「転職での自己分析の重要性とその方法」の中で説明した自己分析方法を深掘っていきたいと思います。

前の記事を読んでいない方は下記リンク貼っておきますので、こちらから読んでみてください。

■おさらいと時間配分

前回の記事で、自己分析方法を下記のようにお話したと思います。

  1. 自分の性格や特性を理解する

  2. 自分の人生を線グラフで表してみる

  3. 人生の起伏部分の要因を分析する

この順番で考えていき、一番重要なのは3番だとお伝えました。

1番で簡単に自分の性格の特徴を把握し、2番で自分の人生での「大きな決断をしたこと」と「感情の起伏があったポイント」を抽出し、3番で深掘りをする。

簡単にいうとこのような流れになります。

時間配分は、
1.自分の性格や特性を理解する…約20分
2.自分の人生を線グラフで表してみる…約40分
3.人生の起伏部分の要因を分析する…残りの2時間
という配分で進めてください。

■自己分析講座〜性格診断・ライフチャート〜

では、具体的な自己分析講座を始めますが、
まず初めの性格診断に関しては前回記載したツールを活用するだけなので割愛致します。

☑︎性格診断ツールはこちら

・ストレングス・ファインダー(有料)

・グッドポイント診断(無料)/リクナビnextへの登録が必要

・16Personalities性格診断テスト(無料)

☑︎ライフチャートの作り方と重要ポイント

ライフチャートを作る方法は、データ作成でもOKですし紙に手書きしてもOKです。
データで作りたい場合は、ネットで「ライフチャート excel ダウンロード」と検索したらごろごろ出てきますので、ご自身の使いやすいフォーマットで作ってみてください。

まずは、小学校ぐらいから現在までの人生を思い出しながら、幸福度を線で描いてみてください。そして感情の起伏が大きく変化しているところには、その時に何があったのかをメモ程度で結構ですので記載しておいてください。

こんな感じです↓

https://kip-biz.com/career/lifeline-chart/

そして、この人生の中で「大きな決断」をしたタイミングに赤丸をつけてください。
・高校や大学をどこにするか決めた時
・バイト先を決めた時
・長年取り組んだ部活を最初にやろうと思った時
・入社先の企業を決めた時
などです。

ここで大事なのは、
ある程度、時期を離して複数(3個以上)赤丸をつけてください。

例えば、
・中学で学級委員に立候補したこと(13歳)
・高校で軽音楽部に入ったこと(16歳)
・大学で初めてアルバイトを始めたこと(19歳)
・1社目の会社に入社を決めたこと(22歳)
・現職で異動願を出したこと(25歳)
など、最低でも2〜3年は空けて選択してください。

ここまで出来たらライフチャートは完成です。

■自己分析講座〜人生を深掘る〜

さてここまでで、
自分の性格特徴と人生の幸福度の起伏や重大な選択をしたタイミングがわかりました。

この情報を基に自己分析を開始します。

☑︎大事な選択時の自己基準を知る

まずやることは、
「自分は大事な選択のタイミングで何を基準にしてきたのか」
を知ることです。
ここに2時間のうちのほとんどを費やすと思います。

それぞれ赤丸を付けたところを一つずつ考えていきます。
今回は先ほど例で出した項目で考えていきます。

・中学で学級委員に立候補したこと(13歳)
・高校で軽音楽部に入ったこと(16歳)
・大学で初めてアルバイト(スタバ)を始めたこと(19歳)
・1社目の会社(大手金融)に入社を決めたこと(22歳)
・現職で異動願を出したこと(25歳)

深掘りとは何をすることなのか?
というと、自分自身に「なんでそうしようと思った?」「なんでそれが大事だった?」と問いかけて答えを見つけていく作業を言います。
この、なんで?と自問自答することを「なんでの追求」とこのマガジンでは呼びますが、これからの記事にも度々出てくると思いますので、覚えておいてください。

上記の「中学で学級委員に立候補したこと(13歳)」では、
まず、なんで立候補しようと思ったのか?を考えます。

その時にいろんな理由が出てくると思います。
それを全て書き出してみてください。(5個以上は挙げてみましょう)
この時大事なポイントは、良い理由や悪い理由関係なく、正直な自分の気持ちを全て書き出してください。

・学級委員をやればモテると思ったから
・人に頼られるのが好きだから
・3年生で生徒会長になりたいから経験のために
・先生や親から褒められると思ったから
・内申が良くなると思ったから
・自分は目立つのが好きだから

例えではありますが、こんな感じで書き出したとします。

では、それぞれの理由をさらに深掘っていきましょう。
まず「なんでモテたかったの?」と自分に自問自答してみてください。

自分には取り柄がないと思っていて、学級委員をやることで自信が付けられてモテると思っていた。
↓(なぜモテたい?)
親友に彼女が出来たので自分も欲しいと思った
↓(親友に彼女が出来たから自分も欲しいと思ったのはなぜ?)
親友が彼女とばかり遊ぶため、自分とは遊んでくれず寂しい
↓(なんで寂しい?)
一人でいることがあまり好きじゃないから
↓(なんで?)
小学校の頃から鍵っ子で常に一人でいることが多かったため、一人でいるとすごく孤独を感じてしまうから

ちょっと暗めなエピソードになってしまいましたが、、、
なんで?と何度も自分に問いかけていくことで、
初めは「なんでモテたいの?」という自問自答から、最後は自分の性格面について考えているように変化していることが分かると思います。
この工程が「真因」を特定する作業になります。

つまりこの例では、
モテたい=表層的な想い
孤独になりたくない=真因

そのため孤独にならないようにするために物事を選択している傾向にある「可能性」があると分かります。

可能性と書いたのは、この1例ではまだ判断出来ないからです。

これと同じように、「人に頼られるのが好きだから」や「3年生で生徒会長になりたいから経験のために」なども深掘りしていくと、
中学当時の自分は、何を大切にして物事を選択していたのかが理解出来ます。

そして同時に自分の特徴も見えてくると思います。
中学時代の例を考えると、
寂しい思いをしたくないという願望を持っていましたが、その状況を変えるために積極的に行動(学級委員に立候補)が出来ています。
つまり、何か問題が発生した時にその状況を打開するために考え行動できる人だということです。

これを、高校、大学、就活時代、社会人時代の全ての赤丸を付けたタイミングで考えると、自分の大切にしていた物事の選択軸の変化がわかるようになります。

・中学で学級委員に立候補したこと(13歳)
【選択軸】
寂しいのが嫌/自分が中心にいたい/周りの評価を上げたい
【特徴】
問題に直面しても状況を変える努力ができるが、人に依存している傾向にありまだ自分に自信はない。

・高校で軽音楽部に入ったこと(16歳)
【選択軸】
みんなに認められたい/誇れる技術を習得したい
【特徴】
新たなことにも果敢に挑戦できるが少しミーハーなところがある。
自信はついてきたがその自信を確固たるものにしたいと思っている。

・大学で初めてアルバイト(スタバ)を始めたこと(19歳)
【選択軸】
人に話しても恥ずかしくない/やるからにはプロフェッショナル
【特徴】
人の目を気にしすぎる性格になってきたが、自信はついているのでだんだんプロ意識にも似た自己成長を考え始めた。

・1社目の会社(大手金融)に入社を決めたこと(22歳)
【選択軸】
安定/周りと一緒が安心する/出来るだけ名のしれたところ
【特徴】
プロ意識や目立ちたいという思いはあるものの、そこから逸脱する勇気はない。できるだけ安心できる環境の中で最大限良いところを選ぶ傾向にある。

・現職で(営業から人事部へ)異動願を出したこと(25歳)
【選択軸】
人に関われるかどうか/会社の根幹に携わりたい/安定ではなく自分の希望を優先
【特徴】
仕事の中で自分がやりたいことが見えたからか積極性が増した。今まで人の目を気にすることが多かったことも起因して人材に興味が出た。また元々あったプロ意識や接客経験からか人材育成にも興味があり、より行動的になっていった。

上記は私が今考えた一例ですが、
このように歳を追う毎に考え方や特徴に変化があると思います。
この変化を自分自身で理解していることが重要です。

ここまで理解できていると、
・自分の強みや弱み
・そのエピソードトーク
・今回の転職理由
など簡単に考えられそうではないでしょうか?

☑︎自分のモチベーションとなることを知る

次にやることは、
「何に幸福感を感じて、何に落ち込むのか」
を理解することです。

ライフチャートの幸福度の線をみて、
高いところと低いところを抽出してきます。

この画像を参考にすると、

https://kip-biz.com/career/lifeline-chart/

●幸福度が高いところ
・幼稚園が楽しい
・成績が良い
・内定を獲得
・仕事で表彰

●幸福度が低いところ
・受験に失敗
・営業で悩む
・部下が辞める

このように抽出が出来ました。

ここから共通点を探していきます。
幸福度が高いところは、
誰かに認められた時に上がっている傾向にあります。
逆に低いところは、
自分が何か失敗した時に下がっている傾向にあります。

このチャートだけで推測するならば、
上記の言葉のままになりますが、
誰かに評価してもらえた時にモチベーションが上がり、逆に失敗した時にモチベーションが下がるということになります。
しかし、このままですと「え?誰でもそうじゃない?」と感じると思います。

そこでまた、「なんで?」と自問自答をします。

「なんで評価してもらえたら嬉しいんだろう?」
「なんで失敗したら辛いんだろう?」

今回もなんで?と自問自答することで真因を探していく作業です。

例えば、
「なんで評価してもらえたら嬉しいんだろう?」
この理由考える際には、
↓(評価されたら何が嬉しいの?)
自分がやってきたことが間違っていないと思えるから嬉しい
↓なんで?
自分にはあまり自信がなくていつも悩みながら行動しているので報われた気持ちになる

こんな感じで「なんで?」と自問自答していくと、
評価されることが嬉しい=表層の想い
自分がやっていることが間違っていないという安心=真因
ということが分かります。

この作業がなんで必要なのか?というと、
上記したように、
評価してもらえた時にモチベーションが上がることって、世間一般で考えたら当たり前のことだと思いますよね?
これを面接で話しても、面接官には何も響きません。

しかし、下記のように伝えたらどうでしょうか?

自分は心配性なところがあっていつも迷いを抱きながらトライ&エラーで物事を進めていく性格なので、評価された時に「自分のやり方は間違っていなかった」と実感できることが嬉しいですし、モチベーションに繋がるんです。

よりこの人の内面の部分も分かるアピールになっていると思いませんか?
このように、なんで?と自問自答した上で分かった自分の真因は、人に話すときに説得力が増す効果があります。

ここまで理解できたら、自己分析はほぼ99%完了です!
次回の記事では今回理解した自己分析内容を「一本の道」にする作業をご説明致します。

終わりに

今回は自己分析の方法を具体的に解説しましたがいかがでしたでしょうか?
ここが分からないとかご要望ありましたら、記事のコメントまたはTwitterのDMで受け付けていますので、気軽に質問してくださいね!

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