髭男と私との消させやしないTATOO
ベース最初から最後までめちゃくちゃかっこよ〜〜!!
楢ちゃんが首を動かしながら弾いてる姿が目に浮かぶな。
ギターイントロリフの歪み感?痺れる〜〜
2Aの裏の動き、どちゃくそ好み!!
ドラムの重みと安定感、最っ高!!
サビ終わり “僕らだけにあるTATOO” のところ、まさにやりすぎなくらい付け合う手形みたいで好っき。
ボーカルリズムはめて歌うのかなり難しそうなのにさすが過ぎるって〜〜
サビ頭、裏声で行ってるの好きだな。
“いや嫌でも見つかるんだろうよ” からの「あ」の歌い方が良い!
何よりも!最後の “そっけないくらいで” からの裏の動きが、もう、何これ、最高!!
特に “あっけないくらい” からのハモりと動きが、何回聴いても大っ好き過ぎて本気で鳥肌立つ!!!
MVも安定のたくとしんぽ監督!!
ま〜た大好きな感じなの来ちゃったよ、こんなん見せられたら涙腺崩壊待ったなしだろうよ!!!
「新曲またもや最高を更新してきちゃってんな〜〜やっぱり髭男大好きだな〜〜〜」の気持ちを噛み締めながら、今日も「TATOO」を聴いている。
そして、ふと思い返していた。
さとっちゃんの声帯ポリープ発症によるイベント出演見合わせのお知らせが発表された日、私は何をしていたんだろう……
そのお知らせが発表されたのは3月11日のこと。
何をしていたもなにも、私はその日仕事をしていたのだが、今 私が言っているのはそういうことではない。
公式LINEでそのお知らせを見た時の自分の感情が上手く思い出せないのだ。
……いや、違う、取り繕うのは止めよう。
正直なところ、「そっか」と思った。
その時の本音としてはそれ以上でもそれ以下でもなかった。
我ながら髭団失格だな、と思う。
でも、だって。
私が12月に観たライブでの彼は、喉の不調なんて微塵も感じさせない程、いつも通りのハイクオリティ歌唱で、さすがとしか言いようのない歌声を堪能させてもらっていたから。
だから、本人のコメントとして
こうして発表されたのを見て「どこが?どの辺が??相変わらずの歌唱力オバケで凄かったが???何なら最近調子良いんだな〜って思ったが???」と頭が処理し切れなかった。
自分が直接耳にして感じたものと このお知らせがあまりに正反対で、そのギャップに混乱してしまったのだ。
そして、私は無意識にその混乱から、事実から逃避した。
その結果が「そっか」という至って薄情な感想に繋がったのだろう、と今となっては自覚している。
瞬時に最悪の想像をしたのだと思う。
もし もう2度とあの歌声を聴けなかったら……
必ずそうだと決まった訳ではない。
だけど、絶対に有り得ないとも言い切れない。
怖かった。
「TATOO」を初めて聴いた時、私はようやくその恐怖とも初めて向かい合った気がする。
そして、その恐怖以外にも、この曲の中に確かに存在している切なさと刹那さ、少しの寂しさ、安心、絆と信頼とも顔を合わせた。
これは「Stand By You」を聴いた時の感覚と似ていると思う。
何を隠そう私は「Stand By You」大好き芸人()だ。
髭男との出会いの曲とあって「Stand By You」は私にとって特別で、初めて聴いた時は本当にワクワクした。
久しぶりに音楽を聴いて心が踊ったことを昨日のことのように鮮明に覚えている。
私が「Stand By You」を大好きな理由は、この曲を聴くと無性に泣きたくなるからだ。
ライブだとクラップもするし、大声で歌う部分もある。空間の一体感は半端ではなく、みんなが笑顔になる。
だけど、いや、だからこそ、無性に泣きたくなる。
永遠ではないことをどこかで知っていて、それでもこの音が、この時間が、この関係が、この幸せな気持ちが、1秒でも長く続きますように、と願って、その儚さと尊さに気付くからだろうか。
その感覚を「TATOO」でも強く感じる。
“良いんじゃない?”
“なんじゃない?”
“いや嫌でも見つかるんだろうよ”
“そりゃ赤らんだ顔だって晒すわな”
長年の友達のような話し口調で、それこそ “そっけないくらい” なのに、今更何も言わなくても誰よりも私のことを知ってくれているかのように、隣に居てくれる。
「Stand By You」で髭男と出会った私にとっては、当時「Stand By You」の歌詞は正直まだどこか他人事ではあった。
ファンになりたての私と彼らは、絆を語れる程の仲ではなかったからだ。
だけど、
あれから4年以上。
新曲が出る度に「またもや最高!!」とリピートし続けたし、CDを買ったりラジオを毎週聞いたりするのもずっと楽しくて、アニメやドラマの主題歌になったり1位をとったりする度に自分のことのように誇らしく嬉しかったし、ライブに参戦する度に「絶対にまた次も行きたい!!」と強く感じる程の幸せな時間を過ごした。
一方で、その間に 別の推しにも出会った。
それと比例するように、「Stand By You」で出会った時のような 熱くて激しく昂る気持ちは何周も回って落ち着いた。
それでも、私は彼らの音楽と何だかんだ一緒に居た。
何だかんだ、というのが1番しっくりくる。
どれだけよそ見をしようとも、1番安心するのは1番居心地が良いのは、彼らの音楽を聴く時だから。
私の生活に、人生に、髭男の音楽は絶対に無くてはならないものになった。
1番心地良い関係って多分こんな感じだ。
ベタベタしないし、むしろあっさりしている。
敢えて言葉にもしなくなるし、言わなくても伝わる。
気が置けなくなる程 言い合うことも増えるけど、何だかんだ一緒に居る。
たとえお互いが少しずつ変わろうと、周りのノイズがどれだけうるさかろうと、自分たちだけはこの関係が特別で大切だとちゃんと分かっている。
この長かったようであっという間だった4年以上の時間をかけて、私は彼らとの間に「TATOO」の歌詞のような関係を築いてきたのだと思う。
痛みに弱い私にはこれからも彼らの音楽が必要で、これからも高みに向かっていく彼らの音楽はここで終わりではなく、まだ憧れに向かう途中なはずだ。
たとえこの先薄れてきても決して消えることはない “心の恥ずかしさ” が私にももう刻まれている。
だから、大丈夫。
永遠なんてないけど、だからこそ、1秒でも長く隣に居よう。