1週間日記 |vol.3
11/18
さっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっむ。
え、なに?急に冬じゃんかやめろよ。とんでもない暴風雨に髪が湯婆婆がブチ切れたときみたいに逆立って暴れまくっている。実際ほんとに「なんでこんな中会社行かねばならんのじゃ」とキレながら出社したので、あの時頑張れば口から火が出たかもしれない。
11/19
いろいろある。人生いろいろ。ほんとに。
人には人の乳酸菌があるように、人には人の人生がある。良い悪いはないと思う。ただ自分として生まれたことを味わうためにわたしたちは生きているんだと思う。
11/20
久しぶりにモスバーガーを食べた。期間限定の「新とびきりチーズ」の“とびきり”に心惹かれてしまった。とびきりって聞いちゃったらとびきり美味しいんだろうなって思っちゃうじゃない。ずるいぞモスバーガー。
まんまと術中にはまりながら、たっぷりチーズと肉厚パティとふかふかバンズに豪快にかぶりついた。それはそれはとびきり美味しかった。
11/21
『楽しみにしていたソファーカバーが届いた!』
▶︎嬉しい!一歩進む
『サイズを大幅にミスってただのデカい布と化す』
▶︎風呂でちゃんと泣いた。振り出しに戻る
あゝ 人生ってやつぁ____________________。
11/22
仕事帰りの電車。1週間のずっしりした疲れを感じながら座席に座っていた。ぼーっと携帯を眺めていると、車掌さんがとてもはきはきした声で「今日も一日中お勤めご苦労様でした。電車発車いたします」とアナウンスした。(ええ?あなたも今まさに働いているのに、わたしたちにお勤めご苦労様でしたって言ってくれるんですか…!?!?)と、わたしはなんだか胸がいっぱいになった。なんて素敵な車掌さんなんだろうか。聞き取りやすい爽やかな落ち着いた声でアナウンスをしてくれる車掌さんに尊敬の念を抱き、少し背筋を伸ばして座り直した。あなたもお勤めご苦労様ですの意を込めて。
11/23
三軒茶屋の本屋兼ギャラリー「twililight」へ行ってきた。狩野岳朗さん×くどうれいんさんの展示会「マユミスグリ」が開催されており、これがわたしの三軒茶屋デビューとなった。
ZINEと「海」をテーマとしたハンカチを買った。れいんさん(勝手に呼んでいる)と狩野さんがそれぞれの武器で「海」を一つの布に収めてあり、スカーフより一回り小さな四角の中には、波も砂浜も水平線もないけれど確かにそこに海があった。れいんさんの言葉からは波の音と海でしか感じられない風を、狩野さんの絵からはすべての使われている色が海にあると感じた。一冊と海を抱いてわたしの土曜は終わりを迎えた。
11/24
晴れている。よーーく晴れている。
最近我が家にやってきたヒメモンステラこと“ヒメ”に水やりをする。窓を開けて風を通し、日光浴をさせてやる。透明な水玉模様になった葉は朝陽を浴びてきらきら輝きだす。気持ちよさそうだなぁ。
白湯を淹れてわたしもヒメの隣に座った。床に直に座るので少々お尻が冷たいが許容範囲。冬の気配をまとった柔らかな朝陽を頭から浴びると髪が茶色く照った。ほんのり頭から温かくなって、肌がきちんと呼吸しているように感じた。気持ちいいねぇとヒメに話しかける。ヒメは聞いてるんだか聞いてないんだか分からないが、ただ気持ちよさそうに朝陽へ葉を伸ばしていた。