「鍼灸の学校」参加レポ 〜てらぽん愛、家庭医療すげぇの巻〜
みなさんはご存知でしょうか?
いま業界を賑わしている(?)「鍼灸師の学校」というコミュニティについて。
「鍼灸師の自己変革を応援する」というヴィジョンで、各分野の著名な先生方がオンライン授業してくれるというやつです。
最初、これが流れてきたときは「おー豪華なメンバーだなぁ。」ぐらいでしたが、
そのなかにてらぽん先生の「医はき師から学ぶ家庭医療学」っていう授業があって、「これは絶対聞きたい!」と思ったんですよね。
(てらぽん先生は、医師+鍼灸師の免許をもっていて、「医はき師」として活躍されているめっちゃ大好きな先生です)
でもね、参加費いくらだと思います?
¥55,000
いや、高すぎん?笑
価格設定攻めすぎでは?笑
まぁそれで諦めていたわけですが、Twitterでこんな投稿をしたあとに、
てらぽん先生から「よかったら授業きいてみません?てか、ぜひ聞いてほしいんやけど。」と直々にご連絡いただきました。
めっちゃうれしいですね〜。
かなり悩みましたが、これを逃すとおそらく今後、てらぽん先生から直接学ぶ機会はないとおもったので思い切って参加を決めました。
(そのあと、久しぶりにATMで大金をおろしました笑)
Day0
そして、昨日「医はき師から学ぶ家庭医療学Day0~1」を受講してきたわけです。
内容は詳しく言えませんが、患者中心の医療技法(PCCM)、生物心理社会モデル(BPSモデル)、受療行動などなど・・・
家庭医療学の基礎を教わりました。
個人的に、家庭医療学、プライマリ・ケアにはもともと興味があって、HAMTライブラリでも毎月記事を執筆させてもらってます。
そもそも、なんで家庭医療に興味をもったかというと、知れば知るほど家庭医のやっていることは、鍼灸師のやっていることに近いと思ったからです。
たとえば、PCCMの、疾病(Disease)、病い(Illness)、健康観(Health)って、たぶんベテランの鍼灸師は自然にやっているんですよね。
そういうベテランの先生たちが肌感覚でやってる「ゆるふわテク」をきちんと体系づけている家庭医療学ってすごいよね。
「いい医者とか、いい鍼灸師とは?」が明確に言語化されているって、初学者にとってめっちゃお得感あります。
そういう先人の積み重ねた知恵や、経験が家庭医療学のベースなんですよね。(もちろんPCCMにはきちんとしたエビデンスがあります。)
もう、それってまさに東洋医学やん。
I'm Specialized in you (わたしの専門はあなたですよ。)
てらぽん先生が好きな言葉だそうです。
そこには家庭医療学に裏付けられた根拠と、てらぽん先生の熱くて、情にあふれた人柄が染みているいい言葉だな〜と思いました。
と、ここまではDay0の内容。
Day1
Day1はより実践的な、近位コンテキストの理解や、BPS+Pについて。
患者さんの近位コンテキストを理解するうえで、まずじぶんの「生い立ち〜現在」を紙に書いてみるっていうのは新鮮だったな〜
臨床ってあくまで患者さんの人生の「点」と、治療者の人生の「点」が交わる刹那的な場なんだよね。
でも、それが家族を知ったり、生い立ちを知ったり、健康観を知っていく中でだんだん深みのある「線」になっていくんだなーと思った。
PCCMの4番目に「患者ー医療者の関係を強化する」ってあるけど、あれはたぶん「点」としての固まった関係性から、動きのある「線」になって、それがだんだん太くなって、ちょっとでは解けない硬い結び目になっていくんだと思う。
そういう関係性をなんと言うのだろう、心友?戦友?笑
とにかく家庭医療学ってすげぇ。めっちゃ人文的。
(家庭医療学は文化人類学などにも影響されていると聞いたことがある。)
まぁ漠然としてるけど、ファーストステップはやっぱり家族図を書くことなんすよね。
あらためて、じぶんのやっていることが正しかったと再認識できたし、「よし、またあしたから継続していこう!」ってやる気にもなった。
55,000円のもとはしっかりとって、ついでに優秀生徒もゲットしてやるぞ!!(成績のいい上位は表彰してくれるんだって、燃える笑)