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浜崎あゆみがインフラになる日:究極のホワイトレーベルは「ファンビジネス」」
OEMとホワイトレーベルの世界:ブランドって何だ?
そこそこに大きな企業にお勤めの方で、クロスセルだアップセルだとプレッシャーかけられている方々はまずOEM(Original Equipment Manufacturer) と ホワイトレーベル(White Label) にその救いを求めた経験があるとおもうのよ。「おい、なんか売るもんねぇのか!」「ひぃ、み、水なんてどうでしょう。」そんなやりとりがあって携帯ショップではウォーターサーバーが売られているんだと思います。たぶんね。
OEMもホワイトレーベルもどっちもざっくり言うと 「作るのは別の会社、でも売るのはうち!」 というスタイルなんだけど、ちょっと違いがある。
それを 「みんな知ってる商品」 を例に見ていこう!
🍞 OEMの世界:トヨタとコンビニパンの秘密 🍞
まず OEMの代表例といえば……
🚗 トヨタの小型車=ダイハツの分身
トヨタの 「ルーミー」 って車、知ってる?
あれ、実は 「ダイハツ トール」 という車のエンブレムをトヨタに付け替えただけ。
つまり、中身はダイハツ、見た目はトヨタ。
言ってみれば「お前は今日からトヨタだ!」って改名させられたみたいなもんだ。
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ダイハツは 「小型車を作るのが得意」 だけど、販売網はそんなに強くない。
一方、トヨタは 「販売網は最強」 だけど、小型車の開発力はダイハツほどじゃない。
だから 「ダイハツが作って、トヨタが売る」 という 究極の分業 をしている。
つまり、「製造は俺たちに任せろ!売るのは任せた!」ってことね。
🍩 コンビニパン=ヤマザキパンの天下
コンビニに行くと 「セブンのパン」「ファミマのパン」 とか売ってるけど、裏を見て。
「製造者:ヤマザキパン」 って書いてあるんだよね。
お前が作ってたんかい!ってなるけど、これがOEMの力。
しかも、コンビニ各社は ヤマザキパンのヒット商品を「うちの新商品」として売ってる こともある。
たとえば 「ヤマザキのコッペパン(つぶあん&マーガリン)」、これを形を変えてファミマやセブンで売るという技を使っている。
これ、デイリーポータルZの記事が面白い
ヒップホップでサンプリングされている曲を見つけて「ここのフレーズ、あれじゃん!」などとマニアが言ったりする。あのスノッブな遊びがパンでもできる
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これでヤマパンの取り分が減っているじゃないかとヤマパンファンとしては心配しちゃうんだけど、
コロッケが美川憲一のモノマネしたら美川憲一も仕事が増えた!みたいな関係が理想だよね。
⚡ ホワイトレーベルの世界:電気もガスも「みんな同じ」?
OEMが 「モノの製造と販売を分ける」 のに対して、
ホワイトレーベルは「サービスの提供とブランドを分ける」 もの。
例えば……
💡 auでんき=実は沖縄電力
auって 電気も売ってる。auでんきは 沖縄電力の電気を売ってる だけ。「auの電気」って言ってるけど、電気そのものは沖縄電力のものだったりする。東京でも契約できる。それは沖縄から電線がつながっていて、、というわけではないのだけれど、大人の事情がいろいろあって沖縄電力の電気を使ったものとしてくれる。
つまり、これも 「中身は一緒、名前だけ違う」 っていうビジネスモデル。
でも、電気なんてどこのを使っても一緒じゃない?
いや、もしかしたらオーディオマニアが
「やっぱり沖縄電力は高音がもったりしている。東北電力は低音の存在感が強いが発電方法のせいでバランスが悪い」
とか言ってるかもしれないけど、普通の人には違いがわからない。
つまり、差がわかりにくいからこそ 「ブランドの力」が重要 になる。
電気はどこでも同じでも、「auでまとめたら安くなる!」 と言われたら、何となくお得な気がするよね。
🤔 OEM vs ホワイトレーベル:何が違う?
物を売ってればOEM、 サービスを売っていればホワイトレーベル ぐらいの差だね。
😆 もしホワイトレーベルが極限まで進んだら?
ホワイトレーベルって、結局 ブランドの力で売る ことが大事なわけで、
それなら ブランド力のある人が電気とか売ればいいんじゃね? ってなるよね。おれたちが売りますよって引き受ける会社の自慢は顧客ネットワークだったりブランド価値だったりするわけだよね なので、まあ大きな顧客のネットワーク そして ロイヤリティの高い顧客ネットワークを持ってる会社がやるのが効率がいい。
"ロイヤリティの高い顧客ネットワーク"ってまず一番に思い出すのは宗教よね。なぜ各教団はこれをやないんだろうね。まぁ新興宗教の名前出すとアレだから、たとえば「浄土真宗電気」とかって、檀家さんに全部入らせりゃいいじゃないかと思ったりするよね。あ、宗教だから営利活動が?じゃぁ別の会社を作ってだな。。。
というスキームはさておき、強いネットワークを持ってんのがまあ俺の世代だと「浜崎あゆみ」だと思うんだけど(こないだ大学時代の友達があゆのコンサート行ってて「え、おまえ、まだあゆファンなの!?」ってびっくりした)
たとえば……
💡「浜崎あゆみ電気」
40代のファンに向けて 「あゆとともに歩む電気」 みたいなキャッチコピーで売る。
「加入者にはコンサートの優先抽選権がうんぬん」とか言われたら、コアなファンなら契約しそうじゃない?車に貼れるステッカーもらえますよ!え、もう持ってる?
auブランドで沖縄電力の電気売られても買わないけど、安室奈美恵電気だったら買うかなー。電気買ってさ、え?伝記?みたいなコントができそうだ。
🙏「浄土真宗ガス」
強力な檀家ネットワークを持つお寺が 「このガスを使えば徳が高まります」 とか言って売る。
法事の時に「お宅、うちのガス使ってませんね?そうすると戒名が一文字減りますけどいいですか?」とか言われたら、信者は契約しちゃうかも。
🏁 まとめ
✅ OEMは「作る会社」と「売る会社」が違うビジネスモデル
→ トヨタがダイハツの車を売る、コンビニがヤマザキパンを売る
✅ ホワイトレーベルは「サービス提供元」と「販売元」が違うビジネスモデル
→ auが沖縄電力の電気を売る、DMMがドコモの通信を売る
✅ OEMは「製品の違い」がわかりやすいが、ホワイトレーベルは「ブランド力」が重要
✅ 究極のホワイトレーベルは「ファンビジネス」
→ 「浜崎あゆみ電気」「浄土真宗ガス」とか出せば意外とイケるかも?
つまり、新しいビジネスを始めるときに ブランド力はあるけど売るものがない と思ったら、ホワイトレーベルを活用して、ブランドの力で勝負する のもアリってことだね!あ、それが最近前澤さんが始めた「カブアンド」か。電気代高かったんだって?まぁ販売代行だけでなくて値段設定も販売業者がやるからいろいろあるよね。裏は○○電力だから安心、なんてことはなくてね。。