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さぁ小売業でも始めよう。

小売を始めるなら「安いか近いか早いか」!

せっかくの休日、「何かやろうかな…」と考えた時に、やることもないし起業でもしようかな、って思うことあるよね。
中でも小売業は比較的始めやすい。仕入れて売る、商売の基本だしね。
でも「何を売るか」「どうやって売るか」を考えると、意外と難しい。

そこでポイントになるのが、「安い・近い・早い」 のどれかを満たせるかどうか。
これを攻略すれば、ちゃんと売れる小売ビジネスができる。

限定品買い漁ってからの転売ってのは除外ね。アレは供給止めてるだけだから。水道管全部ぶっ壊したらウォーターサーバーも売れるよね。それはビジネスじゃない。一応言っておくと。


①「安い」の戦略

1. EDLP(Everyday Low Price) – 「いつでも安い」

企業例:ウォルマート、西友
ウォルマートや西友は「特売日」ではなく、毎日低価格(EDLP:エブリデーロープライス) を掲げている。
一部の商品だけ安くするのではなく、全体的に安いイメージを作ることで、「とりあえずここで買えば間違いない」と思わせる戦略。おれはとりあえずOKでOK。

2. ハイロープライシング政策 – 「普段は高め、たまに大幅割引」

企業例:イオン、ユニクロ
通常価格は少し高めに設定し、定期的な大幅値引きセールで客を引きつける
ユニクロの「期間限定価格」や、イオンの「火曜市」が典型例。
「今買わないと損!」と思わせることで、計画的に売上を伸ばす。

3. ロスリーダー – 「一部の商品を激安にして集客」

企業例:ドン・キホーテ、ドラッグストア全般(マツキヨ・ウエルシア)
目玉商品を原価ギリギリor赤字価格で売り、「ついで買い」を狙う戦略。
ドン・キホーテの「99円ペットボトル」や、ドラッグストアの「激安お菓子」が該当。ドンキ、よく考えれば全然安くないぞ(笑)

4. 内的参照価格 – 「お得感を演出する」

企業例:スターバックス、マクドナルド
Mサイズより少し高いだけでLサイズになると「Lの方がお得」と感じる心理を利用。
スタバでグランデ買うとトールとの価格差でお得感あるけどのそもそも高いからな!

5. カテゴリーマネジメント – 「利益の出る商品と安い商品を組み合わせる」

企業例:コストコ、無印良品
全体の売上と利益を最大化するため、特定のカテゴリー内で「安い商品と高利益商品」を組み合わせる戦略。
コストコの「激安チキン(ロティサリーチキン)で集客し、大容量食品で利益を取る」、コストコ、なんか頭の中盛り上がっちゃっていっぱい買っちゃうんだけどその演出がうまい。冷静に考えれば安くない(笑)
無印良品の「シンプルな文具は安く、家具や衣類で利益を取る」手法がわかりやすい。


②「近い」の戦略

「近い」は大きく3つに分けられる。

✅ 物理的に近い(立地がいい)

駅前のコンビニみたいに、物理的にアクセスしやすいと売れる。
ただ、家賃も高いので個人でいきなりやるのは難しい。

✅ 機能的に近い(すぐに買える)

Amazonみたいに、ネットで簡単に買えることも「近い」につながる。
スマホのホーム画面にアイコンがあると、すぐにアクセスできる=近い。
だから企業は「スーパーアプリ化(1つのアプリで何でも買えるようにする)」を進めている。囲い込みして新しく登録しなくても使えますよーみたいな近さを出そうとしているけど、まぁ日本で成功しているところないね。

✅ 心理的に近い(信頼関係がある)

「知ってる人から買うと安心」という心理。
友達の店や、SNSでフォローしてる人のショップだと買いやすいよね。
小規模なECサイトをやるなら、この心理的な近さが強みになる。ここがあるならここ起点で小売りやるといいよね。企業相手だと小売りってジャンルからははみ出すけど、調達部門のアウトソーシングとか、コネクションあるなら始めやすいよね。


③「早い」の戦略

✅ 実物が見れる・聞ける・試せる

・おもちゃを買う時、Amazonのレビューを見て悩むより、子供をおもちゃ屋に連れて行った方が早い。(手っ取り早い)
・プレゼント用の紅茶も、お店で「どれがいい?」って店員に聞けば即決できる。

✅ 必要なものをまとめて買える(バンドリング)

・「カレーを作りたいけど、スパイスを1個ずつ揃えるのは面倒」
スパイスセットを販売すれば、まとめ買いで手っ取り早くなる。
最近はやりのサラダ屋とかこれよね。なんじゃこりゃ?って野菜まで入ってて健康に良さそう。それでいて自分でそろえるのはなかなか大変だし。

✅ 逆に必要な部分だけ売る(アンバンドリング)

・パソコンの部品だけ欲しい時、普通の家電量販店では手に入らない。
→ 秋葉原のパーツショップみたいに「必要な部分だけ買える店」は意外と強い。Switchのジョイコンが壊れたからココのパーツだけほしいんだよ、みたいな時ね。

✅ 選ぶ手間を省く(セレクトショップ)

・いろんな種類があって選ぶのが面倒な商品(ワイン、コーヒー、雑貨など)は、プロが厳選したものだけを並べると価値が出る。探すのがめんどくさい人からそこを代行している感じかな。
→ 「ここにあるものは全部安心して買える」と思わせる。
・コーディネートがうまくいく
「私の部屋」とかいう雑貨屋さん、一度あそこで買っちゃうともうあそこの商品じゃないとコーディネートが成り立たない気がするんだよね、その辺がうまい。ディドロ効果ってやつだね。新しい商品やサービスを購入したことで理想的な価値を得た際に、その価値に合わせて生活環境や持ち物を統一させようとする行動心理。


まとめ:小売をやるなら「手っ取り早さ」を狙え!

✔ 「安い・近い・早い」のどれかを満たさないと、小売は厳しい。
✔ でも「安い」は個人には難しいし、「近い」もすぐには手に入らない。
✔ だから最初に狙いやすいのは、「手っ取り早い=早い」の要素。

そのために、
専門店化して、何かに特化する
セット販売やセレクト販売で選ぶ手間を省く

こういう工夫をすれば、小規模でも戦える小売ビジネスが作れる。
最初から大きく始めるんじゃなくて、小さく試しながら成長させるのがコツだね!

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