貝の柱
ことばの学校2期の基礎科を受けたかった。
受けたかったがどうにも時間が取れる気配がしなくて申し込みもしなかった。
もしも溶かした時間があったというなら男と際限なくLINEをしていたことだろうと思う。
書いてみないことにはわからないことばかりであるけれど、ここ数年やっていたのはデザインの勉強で、そうした問題解決で得られた知識はすぐにわたしの役に立ったし、誰かの役に立ったとも思う。
デザインの勉強をもっと早くからしていたら良かったと思うけれど、そもそも私はまだ本気になったことがないんだと思う。このことについて。本気になってないことだから、いま私は見返りを求めている。
必要なのは取捨選択である。一体何を捨てたら良かったんだろう。というより、この話も含めて、本当に捨てなければいけないことがもっともっとたくさんある気がする
人間関係リセット症候群がある人が大学時代に何人かいて、彼らは輪の中から突然姿を消していった。
わたしも一度そういう人の1人になって、本当にこれで切れるぞ!という卒業の時になって99件以上溜まったLINEの通知を、一気に消してグループを退会した覚えがある。もっと早くいなくなれば良かったけど、同じ敷地内で息をしているから、なかなか難しかったのだろうね。
あ、すみません、閑話休題になってしまった。自分のことを語ると語りすぎる。そんなに面白くないんじゃない?なんてちょっと卑屈になります。
あれを経験してから時々うんと1人になりたいという衝動に駆られる。
例えばそういうときにおまえは悪い奴ではないけれど、おまえじゃないよ、という人に、上の空で対人関係を大切にしない対応を取って、怒らせて縁が切れたことがある。なんとなく申し訳ない気持ちが起きないのは、その人が年上だからでもある。
またリセットしたいと思っている。
セーフティネットの友人たちが春からこの土地を出てしまうという。
私は寂しくて全てを捨てたいとも思う。
でも彼らについて行くことも、今のわたしの荷物を捨てることも、何か違うとわかってはいる。
昼間、ときどき、あぁこれかよい考え方だと思うものに思考がたどり着くことはあるけれど、仕事をしているから消えていく。仕事が終わるのは夜で、その時にはもう疲れて、あれ、また寂しいと思っている。
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