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【MIX #1】コンプは掛けすぎ注意だよって話

どうも n_soon です。

Twitter にて Note に次書くの何がいいですか??

と アンケートを取ったところ MIX関連のTips票 がやはり多かったので
歌ってみたのMIX に焦点を置いて
個人的な意識してる部分などを載せていきます。
「歌ってみたのMIXやってみたいな~」って人は是非とも参考にしてください。

正解がない

そもそもMIXって正解がないんですよね。
聴いてきた音楽に左右されちゃうし、人によって聞こえ方も違うので

「お~今回かなり良くMIXできたな~」

ってなっても他の人が聴くと ロー出すぎじゃね? とか言われることが多々あります。
これを気にしててもキリが無いので これからMIXを始める人はまず馴染ませる事を考えてMIXをやりましょう。要は極端に籠ってなかったりしてなければ良いのです。

初めに触るエフェクト?

今回の題材になっているコンプレッサーは掛けた瞬間に何となく音が変わっているのが分かりやすいエフェクトではないでしょうか?

だからこそ MIX始めたて の場合は 深く圧縮 してしまったりする傾向があります。 私もそうでした。

そもそもコンプレッサーって何??って話ですよね。
簡易的ですが説明しますと、
コンプレッサーにはスレッショルドというノブが付いてます。

コンプ スレッショルド 修正

分かりづらいかもですが 黒丸 をしてある部分です。
このスレッショルドノブを -○○db~ という風に移動させると設定した音を超えた分だけ 圧縮されます。
そしてどれくらい圧縮されたのかを確認するのが 赤丸 をしてあるGRメーターになります。この GRメーター の数値が高ければ高いほど たくさん圧縮されているということになるんですね。

他にも レシオ や アタック、リリースなどといったノブもあります。

・レシオ   …    スレッショルドで超えた分をどれだけ圧縮するかの設定
・アタック  …    スレッショルドを超えた瞬間から圧縮が完了するまでの時間の設定
・リリース   …    圧縮を解除するまでの時間
・メイクアップ  … アウトプットやゲインとも記載されますが、圧縮された分の音量の持ち上げ
・ニー (Knee)   …  コンプレッサーの掛かり具合を調整できる
(自身で調整できるコンプと出来ずに固定で設定されているコンプがあります)

画像2

少しわかりづらいかも知れませんが

レシオで圧縮する量を決め
リリースやアタックでコンプの掛かる長さなどを設定し
スレッショルドで圧縮する分の音量を決める
そして圧縮した分をアウトプットやメイクアップで持ち上げる

これがコンプレッサーの働きです。
圧縮することで ボーカル音源を抑えカラオケ音源と馴染ませることが出来るんです。

ダイナミクスと圧縮の関係

それでは何故コンプが掛けすぎ注意なのか?
作りたい音が決まっている時は全然潰して掛けまくって構いません。
例えばスネアの音にコンプを掛ける時は私も圧縮しまくり潰しまくりです。

ただ 歌ってみたなど ボーカルMIX の時はボーカル音源を潰しすぎてしまうとボーカルがのっぺりとした感じになります。

ここでボーカルの波形を見てみましょう。

元波形

後半に盛り上がりがある事が波形を見て何となくわかると思います。
この波形にコンプを掛けるとどうなるでしょうか?

コンプ後

最初の画像と比べていただくと何かが違いますね。
後半の大きくなっている部分が潰されて平坦になっていますね。
その他の部分も小さいところと大きいところのダイナミクスがあいまいになってる状態ですね。

Noteに音声添付ができないので音声での比較は出来ないのが少し残念…

【設定】
レシオ:4
リリース:最遅
アタック:最速
GRメーターが 15~20dbぐらいまでスレッショルドを下げました

設定的には結構潰している感じ。
レシオを弄ればもっと潰れるのかな?

圧縮するということは音のダイナミクスすら無くなってしまうということなんです。
そうなると歌に表情が無くなります。
サビなのに盛り上がり感が無くAメロから スーン とそのまま流れるように入ってくると 少し勿体ないですよね。

馴染ませるのに必要なのでは…?

ここまで読んで

「掛けすぎたらダメってどうやって、カラオケ音源と馴染ませるの??」

となった方、流石です。
コンプは掛けすぎるとメリハリ無くなっちゃうし、
掛けなさすぎると馴染みづらくなっちゃうんですよね。

ということでココで1度 GRメーター に焦点を置いてみましょう

この GRメーター の数値が高ければ高いほど たくさん圧縮されているということになるんですね。

と、最初の方に書きました。
初めのうちはこの GRメーター を確認しながらコンプを掛けてみましょう。
視覚情報はホントに大切…

下に3種類のボーカル波形を用意いたしました。

元波形

コンプ後

程よいコンプ

1枚目が何もしてない状態
2枚目がGRメーターが 15~20db 程度の値で圧縮をした波形
3枚目がGRメーターが 3~4db 程度の値を目標に圧縮をした波形

1枚目の波形は後半の主張が激しいですよね カラオケ音源とは少しばかり馴染みにくいまま。
2枚目の波形は境が無くのっぺりとしていて盛り上がりに欠けるかな~?って感じ。
3枚目の波形は少し圧縮はされていますが原音の良さも残しつつ程よく圧縮されている状態  微調整も 手コンプ(オートメーション) で可能です。

GRメーターを確認し 3~4db ほどを維持してコンプを掛けることで
カラオケ音源にも馴染ませやすくすることが可能なんですね。

元の頂いた波形によっても多少は違ってくるので、
後は色々弄ってみて試すのもいいかもしれません。

奥深いよね

ここまでつらつらと書きましたが
結局奥が深いんですよね、コンプの世界って…
EQやリバーブとかコンプ以外にも考え出したりしたら本当にキリがない

最初にもお伝えした様に

そもそもMIXって正解がない

これにつきます

自身でこれ馴染んでるな~って思ったらコンプ3段掛けで潰しまくっても正解だと思います。
やり方も人それぞれ。
だからこそ この記事は参考程度に見てください

MIXしてて馴染まないな~とか行き詰った時、それに新しくMIX始めたいな~って人の助けになればと…

今後も個人的なTipsを色々共有しますので、参考程度によろしくお願いします。

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今回波形の参考画像などでご協力してくださった
「北村るず」さん の youtube です。

参考画像で利用させていただいた部分は
「2分47秒 ~ 3分」付近になります。
ご協力ありがとうございました!!

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それでは次回は 初心者の分厚い壁「イコライザー」のお話を書こうと思います。
閲覧ありがとうございました!



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