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油にまつわるエトセトラ その7 ~授業書《あかりと文明》でのアナザーストーリー~
仮説実験授業を簡単に(私の言葉で)まとめると・・・
●普段机に向かって静かに勉強するのが苦手な子達でも楽しめる!
●大人になっても「あの授業楽しかった」と言ってもらえる!
●誰でも同じように授業ができて、やってる教師もわくわくしちゃう!
ということが実現できる、本格的な科学の授業です。
仮説実験授業の進め方はこちらの動画をご覧ください。
《あかりと文明》をやっていた時のマンガ資料を
「油にまつわるエトセトラ」としてまとめています。その6はこちらより↓↓
8.子ども達のつぶやきより
子ども達とわいわいがやがやとたのしく授業ができる仮説実験授業。
前回に引き続き、
今回は《あかりと文明》を受けた子たちの
何気ない子ども達のつぶやきや授業の様子を紹介します。
※5・6年生に実施。子ども達の名前は仮名です。
授業の最初はエゴマ油となたね油の違いを学習します。
そして、その後質問3で‥
![](https://assets.st-note.com/img/1716613339901-gtoAmE2Ixc.png?width=1200)
授業書《あかりと文明》第一部質問3より 詳細は原書をご確認ください
これから授業書で出てくる油をみんなで言いまくるのが…ステキ💛です。
子ども達ってすごいなぁー。
この質問では、結構いろんな油やいろんな国が出てきます。
子ども達は、知っている油や国をいっぱい言います。
むしろたくさん言っている様子を見て、
「すごいね!たくさん知ってるねー」と思っちゃっていますし、
そのことも子ども達に伝えています。
というわけで、そのまま授業を進めてくださいね。
![](https://assets.st-note.com/img/1716610055907-LMdvVRVXzQ.png?width=1200)
授業書《あかりと文明》第一部問題2より 詳細は原書をご確認ください
しょうたろうさん、エゴマ油の肩を持っていました。
確かにそうだよね。オリーブオイルも昔から使っていたし、
エゴマ油も昔から使っていたんだから(エゴマ油はススが出ます)
![](https://assets.st-note.com/img/1716612226606-i8VXT8cgsA.png?width=1200)
献立表をみて、ナタネ油が入っているのを調べるお子様たち。
今食べている油を昔はあかりとして使っていた ということに
新たな見方・そして新鮮さを感じるようです。
(私もこのことを知ったときびっくりしました)
また、仮説実験授業である《もしも原子が見えたなら》を先にやっていると…。
![](https://assets.st-note.com/img/1716612454709-UvK48Kq3NN.png?width=1200)
という、喜ぶ声が。
授業の広がり💛も感じちゃいます。
さてさて、《もしも原子が見えたなら》についてはこちらに。
絵本はこちら。学級文庫でおいておくのもいいですよ❤
『英日対訳マンガ もしも原子が見えたなら』には、
授業の進め方も掲載しています。
そして、最後は…
![](https://assets.st-note.com/img/1716614602353-35Sgf8zdLF.png?width=1200)
こうやって、自分達のスバラシサを確認できる子ども達‥‥ステキ💛
9.「自分のすばらしさ」を発見できる
仮説実験授業提唱者である板倉聖宣さんは、
『たのしい授業の思想』(仮説社)にこのように書かれています。
本格的な文化に対する信頼
「たのしい授業」をするためには「授業書」というものがすごく重要なんだろうけど、多くの人にとって一番抵抗のあるものもまた、「授業書をつかう」ということでしょうね。
まあ。確かにそうですよね。
現場でも、教科書に掲載されていない授業をすることに抵抗がある という方もいらっしゃると思います。
しかし、先生になるとき
「子ども達にこういうことを教えたい」
「子ども達と一緒に楽しいことをしたい」
という願いをもって先生になった方々も多いのでは?
私もその一人です。
とはいえ、なってみると…なかなか授業もなにもかもうまくいかない という壁にぶち当たり、早い段階で落ちこぼれになってしまいました。
そんな私に、
たのしく授業をしたい!私は子ども達に教えたいものがある
というのをはっきりと教えてくれたのが
仮説実験授業でした。
それを教えたいから…今も授業をしています。
そして、板倉聖宣さんはこのようにも言っています
私たちが本を読んだり他人と付き合っていてもっともすばらしいと感ずるのは、これまで自分の心にあった価値基準に照らしてすばらしいものに出会ったときよりも、これまで自分でも意識しなかった新しい価値基準を見出した時の方だと思っています。
(中略)
科学の教育もそうです。動物の足の数を手がかりにしてあらゆる動物の世界に想像をめぐらせたときにも、子ども達はそこにすばらしい世界を発見します。また原子分子を学んでもそうです。
これができるのがまさに仮説実験授業だな~と、
《あかりと文明》を通じて思ったのでした。
板倉聖宣さんの著書はこちら
(その8につづく)
2024年4月に、仮説実験授業《あかりと文明》の電子版ができました!
授業書《あかりと文明》はこちら↓
私は、授業書《あかりと文明》が大好きです。
《あかりと文明》は5・6年で実施しています。油の歴史や分子構造なども学べますし、文明の発展についても学ぶことができます。授業が終わった後の余韻がなんともいえない♪たのしく学べて賢くなれる授業書です。総合的な学習の時間などでできる授業書だと思います。
*題名は、PUFFYの曲「渚にまつわるエトセトラ」を拝借しました。