お詫びに告白
私のことを信頼してくれていて、私も信頼している人の言葉は、響く。
傷もつかずに、苦しみもなく、真っ直ぐに突き刺さる。
きれいに刺さった矢のように。
それは、何度も頭の中に木霊する。
そして、私はその人からじゃなくて、私から傷つけられる。
とても、愚かな、私から。
大体そういう人は、何もなかったかのように、もう終わったように笑う。
それが、とても響く。
私の中で、その顔が木霊する。
私はよかった。
あの人からそれを言われる人間で。
私はよかった。
それを言われた後で、あの人と一緒に酒を酌み交わせてもらえる人間で。
私はよかった。
しっかりと、傷める人間で。
とてもごめんなさい。
とても、とてもごめんなさい。
私はお詫びに、3日間、歯を磨いていないとこを打ち明けた。
あの人は嬉しそうに笑っていた。
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