「40歳の壁」を越える人生戦略
近くて遠い40歳。
巷では40歳からは毎日体のどこかしらが不調だの、更年期が始まるだの様々囁かれる40歳。
今は仕事で慌てても許されると思うけど、40歳になったらそれは許されない、いや自分がそんな40歳にはなりたくない。とは直近で会った友人の言葉。
転職しようかどうしようか悩む日々の中、本屋で吸い寄せられるように手に取ったのがこの本である。
内容はざっっくりといえば、金・健康・つながりを備えた継続できる自分に合った仕事を見つけよう、これが40歳の壁を越える方法です、というもので、メインは自分に合った仕事(本書の中では「自分業」と表現されている)を見つけるために、どう分析していけばよいのかという方法論。
ふむふむと読み進めていたが、途中自分に置き換えて考えるたびにイライラしてみたり不安になってみたり忙しい。ワーママという筆者の属性もつい自己投影してしまう。
時間に縛られた環境で頑張り続けることがどれだけ厳しいものなのか。まだ保育園児しかいないので、実感はないものの、現職はフレックスもなくリモートも進んでいない。導入してほしいと希望を出しても要望が少ないので今は時期ではないと言われる。
よくよく見渡せば社内にはそもそも女性が少ないし、子がいる女性にも親のサポートを受けている人がほとんどで、親のサポートを受けていない人はまだ子が保育園児。
こう書いていく間にもなんだかイライラ。
でも会社はあくまで利益追求団体なので、子育てをしやすくするために会社に変わってもらおうとするなんて無理なのかしら。子育て世帯だけが利益を受けるものでもないと思うけど。やはり転職なのかしら。
自分を仕事に合わせるのではなく、仕事を自分に合わせる。
この言葉が神々しく君臨する読後感でした。