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大手老舗企業と戦う方法

「人生詰んだ」状態をリセットする魔法

第4章 顧客目線のマーケティング
・まずは必勝のイメージング
・自分が第三者ならどんなプロセスでお金を出すか
・どこのお金を引き寄せるか
・大手老舗企業と戦う方法
・自己満足が最大の敵

・大手老舗企業と戦う方法

どこの業界でも言えることだが、大手老舗企業はとても強い。
多くの人は、大学や書籍で経営学を学び、それを基盤として資金を調達して大手と同じように戦おうとする。

だが、経営学はそもそもが大手企業を想定した帝王学であり、中小企業やフリーランスなど新進気鋭の者が活用しようとしても寧ろ逆効果になってしまう。
学問は細々としたものを捨象した理論であるが、実際の経営はもっと複雑だ。

大手企業であれば、複雑な部分は各々の部署で対応するため、経営陣は経営学セオリー通りに指示を出せば良い。
しかし、経営学が有効であるのは、この状況のみの極めて限られた範囲である。

しばしば高学歴エリートが経営で大失敗することがあるが、それは学問で学んだことを金科玉条に掲げ、万能薬として適応させてしまうことが原因だ。
中小企業やフリーランスは、経営学よりも兵法やランチェスター戦略など、実戦から生み出された方法を応用させていくのが望ましい。

例えば、中小企業は「選択と集中」で、大手が目をつけていない分野(勝てそうな分野)に一点集中し、市場を形成する。
簡単に言えば市場開拓であるが、5W1Hで様々なアプローチ方法がある。

What
大手が力を入れていない商品
Where
大手が力を入れていない場所
When
大手が力を入れていない時期
Who
大手が力を入れていない人
Why
大手が力を入れていない大義
How
大手が力を入れていない方法

これで大手の目を盗んで、新しい市場を形成するのである。
しかし、大手も優秀な人材が揃っているので、これを利用する戦い方を展開する。

具体的には、中小企業が市場開拓している時には敢えて放置し、需要が生まれた頃に巨大な資本を投入し、根こそぎ奪って行くのである。
もはや中小企業やフリーランスは、大手老舗企業の傘下に入って下請けになるより他は無いように思える。

これは、半分正しく、半分間違いである。
当然、戦略的には大手が断然有利だが、「新しい企画が通りにくい」と言う致命的な欠点がある。

大手では、稟議を通す時の判断材料が必要なので、過去の実績が無ければ企画が通らない。
日本はお国柄、何事にも保守的で、「成功」よりも「失敗しない」ことが重要とされている。

一方、アメリカでは、優秀な人間ほどスタートアップ企業を選択するようになってきている。
優秀な人間ほど、下請けではやりがいを感じることができず、リスクは高くても自らの力量で開拓したいと思うはずだ。

昔であれば、大手老舗が牛耳っていたので、何か新しいことを始めようとしても、要所を封じ込められ八方塞がりとなってゲームオーバーとなった。
ところが、今は大手老舗に対抗できる手段が存在する。

スタートアップ企業やベンチャー企業は行手を阻む大手老舗を煙たく思っているが、同じく、大手老舗を潰したいと思っている勢力がある。

それがグローバル外資企業だ。
もちろん、日本の国益のことを考えると日本の大手老舗がグローバル外資企業に潰されるのは好ましくない。

だが、日本の未来のためにはイノベーションが滞る大手老舗に変わって、スタートアップ企業やベンチャー企業が活躍できる手段も必要である。
そのために、利害が一致するグローバル外資企業をフル活用しよう。

何故、Googleなどが無料でサービスを提供しているか。
それは、各国の大手老舗の既得権益をもぎ取るためである。

そして、スタートアップ企業やベンチャー企業が躍進し、新陳代謝を起こそう(ついでに大手老舗に変わって、グローバル外資企業が支配を独占しよう)と言う思惑がある。
何だか欧米列強の植民地政策を彷彿とさせるが、今も昔も人類がやっていることは変わらない。

長い目で見れば、グローバル外資企業には警戒しなければいけないが、それは政府の仕事だ。
スタートアップ企業やベンチャー企業はグローバル外資企業の戦略を大いに利用して当面の大手企業と戦えば良い。

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