誤差
不思議な面談の後、なんとかダイエットを開始し始めた私だが、10月の初旬の段階では、まだまだ結果など出るわけもなかった。
アプリは、使っている。そして、表面上、体重は、減ってきている。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジのような80kg台後半の人間にとっては、2〜3kg程度の増減は、ただの誤差だからな。
何度もダイエットをし、その度にリバウンドをしてきた身としては、こんなことは、常識中の常識なのである。
面談から2週間。この時の体重は、84.8kg。スタート時が、86.4kgだから、-1.6kg。完全な誤差の範囲だ。
会社に、偉大な先輩がいた。二十数年前に半年で30kg以上のダイエットに成功し、なおかつ、日々の管理を怠らず、リバウンドを一切せず、維持した。だが、残念ながら、この夏、肺がんで亡くなられた。
その偉大なる先輩が、いつも、言っていたことがある。1ケ月以内の、ある程度の努力で、5kg程度の減は、誤差。ほぼ、水分の増減。肝心なのは、基礎代謝を徐々にあげ、腹囲の減を継続、維持すること。つまり、実質的に筋肉量を上げ続け、脂肪を減らし続けること。
これをバイブルにしていこうと思っているのだが、腹囲を見ると。
なんと、0.7cm増えているではないか!
まさに、表面上の体重の誤差変動に一喜一憂し、ぬか喜びをするところだった。私の身体は、何の変化も無いのだ。本質的に。
ダイエットというと、長男が深刻な肥満状態だが、長男は長男で、とうとう、ボクシングジムに通い始めたようだ。
長男は、肥満ではあるが、歩くのは苦ではなく。むしろ、一般の人よりも、速く歩く。私などよりも、早いのである。
私も、長男も、ダイエットの、緒についたばかりという状態なのだ。
夜、ソファーに座ると、家内が、聞いてきた。
で、ダイエット、どうなの?
体重が、1.6kg減ったが、我々肥満人の世界では、これは誤差だと説明すると、ふふふと、鼻で笑っていた。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
全く期待されていないな。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、良いのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。