時代
ちょっと西尾さんの企画に乗っかり、ひとつ、つまらない記事を書いてみようと思う。
最近、というか、この数年間、よく見る夢がある。
それは、仕事が終わらず会社で徹夜している夢である。
なんだか、職場にいる。同僚は見たことがある顔で。考えると、20年くらい前の仲間のような気がする。
外出先から夕方頃に帰社して。そして、事務仕事にとりかかる。
見積、仕様書、提案書。関連資料をそろえようとするが、なかなか終わらない。
同僚は次々と家路についていく。
気づくと私ひとりで。ようやく仕事が落ち着いてきたと思ったら、終電の時間をとうに過ぎている。
袖机の引き出しを開けると、いつものあれが顔を出した。寝袋だ。
みんなが出勤してくるまで、少しだけ寝よう。
まどろみかけたところに、早朝出勤の誰かがドアを開ける音がする。
寝袋の中でもう少し寝ていたいから、静かにしておいてほしいなんて思いながら、さらにまどろんでいると、本物の目覚ましが鳴って起床することになった。
昔は、年度末の繁忙期には特に、仕事の都合で会社に泊まるなんてことは、当たり前のようにあった。袖机の一番下の引き出しには、常に寝袋と洗面具があって。着替えの下着なんかもあった。そういう時代だった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジもそういや、まあまあ、頑張ってたんだね。
そんなこんなを語らおうとしてソファーを振り向くと、家内が足を指さして笑っていた。
最近、いびきをかいているよ。大丈夫?とにかく夜は、マッサージしながらテレビでも見て、ゆっくりしてよ。
……。
夜ごとのミッション発動だ。
マッサージをすると、家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
先日のさぼてん主婦さんのstand.fmの配信番組にお邪魔したものが、アーカイブになっています。
もしも、まだ聴いていなくて、なんだか聴いてみてもいいなぁと思われる奇特な方がいらっしゃったら、聴いてみて頂けたら嬉しいです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?