デジタル混入島【毎週ショートショート_3】
なんだ、今日も、つまらぬショートショートか。ちょっとは書けていると、コジ、勘違いしているんじゃないだろうなと、お嘆きの貴兄に。ちょっと言い訳を。
確かに、今日も、つまらぬショートショートである。だが、前々から、たらはかにさんの企画に投稿している真面目な方々が、「裏のお題」という謎のキーワードを出して、記事を投稿されていたのである。
私は、日曜日。とうとう、たらはかにさんの企画に乗り。二回目の投稿をした。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
だが、これだけでは、裏のお題に参加できていないな。コジ、やっぱり、中途半端に終わるのか。
いやいや。だから。今日は、その、裏のお題を、書いてみようと思うのである。私としては、初挑戦だ。
で、裏のお題とは、さて、どこにあるのかな…?
おっと。ひょっとしたら、これが、裏のお題か。
裏のお題ということで、期限はとうに過ぎているが。ま、いいか。
なんだか、新参者ゆえ。本流の流儀がまったくわかっていないのだが、参加することに意義がある、ということで、今日は、裏のお題、「デジタル混入島」を、約410字で、書いてみよう。
☆ ☆ ☆
AIに支配された管理社会で。人としての尊厳を守る会の佐々木会長が、関門海峡にほど近い舟島をデジタルデトックスの特別区として練りあげた。
入島するためには、ネットワーク、スマホ、パソコンなど、すべてを放棄せねばならない。
島民は毎朝、ネジ巻きの置き時計のアラームを鳴らす。そして、ラジオ体操のために、村の小学校の校庭に集まるのだ。
大事な、人としての一日の始まり。
ところが。ある日、宮本副会長が、遅れてきた。
なぜ遅刻したのかを問いただすと、徐に、副会長が激白した。
実は自宅の地下に、ゲームルームがあり。そこで、朝までネット対戦をしていたのだ、と。
崇高な理想を掲げて、ようやく始まった施策ではあったが。志半ばで断念となりそうになった、が。
会長が、やにわに、副会長にアッパーカットを食らわした。
すると仮面が剥がれ。彼がアンドロイドであることが判明した。
混入したスパイは、排除された。
島は人流島と改名し。心ある人の、拠点として栄えた。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。