お誕生日
家内が、お世話になっている人の誕生日にプレゼントを買うというので、私に相談してきた。
というのも、その人というのが日本酒が大好きな人だという。
私も日本酒は好きだが、それほど銘柄に詳しいわけではない。だから、それほど役に立つわけではないと正直に言ったら、付き合うだけでいいという。
近隣の、日本酒専門店へと行った。
今の家に引っ越してきて20年近くになる。入ったのは初めてだったが、正直、驚いた。
駐車場が広い。店の中が広い。銘柄も豊富。お客さんがひっきりなしに入ってくる。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
こんなに近くに、こんないいお店があったんだね。
家内が、ボソリと私に言った。
「お店の人に、事情を話して、どんな銘柄がいいか、聞いてみて」
そして、出てきたのが、これだ。
なかなかのお値段。そして、風格。
きっと、家内の、お世話になっている人は、さぞかし良い誕生日を迎えられたことだろう。
あの時のそんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、お店の人に声をかけるとき、なんで俺がやらないといけないの?って、顔したよね。はい、倍返しね。
なんのはなしですか。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。