カフェ、燃える【ショートショートnote_74/創作】
家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、長男に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
次女のお題から。
本編、「カフェ、燃える」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
あれから何ヶ月くらいだろうか。また、あの、カフェに来ている。
充電器を取り出し、コンセントに差し込んだ。
どうしているだろうか。あの娘は。
ふと、カウンターの中に、見覚えのある顔が見えた。
なんと。
勇んでレシートを取り出し、残ったコーヒーを、マグカップから口に流し込む。そして、カウンターに向かった。
「ワンモアコーヒー、ホットで。この、マグでいいです。」
「でも、よろしかったら、替えますよ。」
「いえ。このマグが、いいんです。」
クスッと笑われ、少し微笑み返した。
「都内に就職されたんですか。」
自分に言っているとは、最初、思いもよらず。我に返り、頭を掻きつつ言った。
「いや。バスケチームに入団したんです。」
「それは、凄いじゃないですか。」
また、頭を掻きつつ返した。
「いや。まだ、ベンチなんで。」
にっこり笑う顔が、素敵だった。
「頑張ってくださいね。」
夕日の茜が、あたりを包み。みるみる元気が漲ってくるのを感じた。
カフェは、燃えていた。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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