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ショートショート_君に届かない

風薫る季節。それは、今のようなことを言うのだろう。気温もさほど高くはなく。外に出て渡りゆく風には新緑が匂う。空には太陽と青空、白い雲。芝生も青々していて、山は笑っている

ベランダに出て景色を眺めていると、ついつい時間を忘れてボーッとながめてしまう。

ほんとうに、良い季節だ。

そんな日曜日の夕方に、またもや、荒技をやってしまった。


さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。

今回のお題は、「風薫る」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。


そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【記憶冷凍】。また、裏お題は【二億斉藤】ということで。またまた、かなりの難題である。


さらに、山根あきらさんからのお題は…。

「君に届かない」というお題で、小説、エッセイ、詩、楽曲、写真・イラストなどの作品を投稿してみませんか?ということで。


お3人の企画は、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。

それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。


また、今回は、立山 剣さんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を述べてみる。

空を眺め、昼は雲や太陽、夜は月や星をボンヤリと眺めるのが好きで。

鯉のぼりが泳ぐ空。初夏に向かう街は生き生きとしていて。ふと吹いてくる風が夏の装いを連れてきつつ、故郷の懐かしい景色や人、景色を思い出の引き出しから蘇らせてくれる。

ちょっと昼から夕方に向かうような時間の、ゆっくりした感じがした。

季節は夏、だ。さらに梅雨に入る前の良い季節。これから外に出ようかと、ふと、思った。

ただ。今日は、良い日になった。

天気は崩れてきて、あいにくの曇り空だが。今生きていられることに感謝をして。今宵も、見えぬ月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、山根あきらさんのお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。


うむ。そうだな。


これで何週間だろうか。まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだか、マジ、悪ガキだな。


まあな。そんなもんだよ。

そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

家族からのお題は、バックアップで書いたの?


うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。


私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、図らずも、平坦であったりコミカルな内容になってしまっている時もあり。今回は、また、そんな調子になってしまっているようで、実は、反省している。ほんの少しばかり。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「君に届かない」約410字を、どうぞ。

☆           ☆          ☆

風薫る季節。ベランダからの景色は、平和に輝いている。だが涼の頭の中には様々な情報が複雑に絡み合い、解を出せないでいた。

そこへ本部からミッションが発令された。

急遽臨場すると既に泉が潜入ミッションに就いていた。

ショットバーのカウンターでは、泉がカクテルをシェイクしている。手捌きは華麗でしなやかで、まるでプロだ。

その前で男がグラスを薫らせている。2億の賞金クビだ。

泉とほんの一瞬、アイコンタクトを交わし、仕掛ける。

「斉藤!」

敢えて呼びかけると、男は瞬時に視線と銃口を涼に向けた。

後から泉が、凍結弾を炸裂させるとその姿勢のまま固まった。

涼がすぐさま近寄り、確保して裏口から外に出ると、本部の護送車が到着。一件落着となった。

ふと、涼は思った。教授の行方も追わねばならない。泉のあの頃の記憶は一切封印されているのだが。

今や全てを知り、手がかりを掴んでいるのは、涼ひとりだった。


空を見上げると、少し傾いた太陽が、笑っていた。


☆           ☆          ☆


■追記■64日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。

ヤスさん特製のキャプション

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