マッサー
家内のマッサージを日課としている私ではあるが、家内は、マッサージのことを、いつも「マッサージ」とは言わない。
家内は、よく、「マッサー」という。
特に、私と話すのが面倒くさいときとか、機嫌が悪いとき。あるいは逆に、機嫌が良いときは、言うのである。
「コジくん、マッサーお願いね」
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
そう言われると、なんだか、マッサージが安物のように聞こえるなぁ。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、マッサーね。
「はいはい、マッサー、やりまっさー!」
家内は、静かに無視してきた。
なんのはなしですか。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。