おけち
実は昨日の記事の、飯田商店でひとつのエピソードがある。
美味しいラーメンを食べていると、J(注1)が、ボソリと呟いた。
「飯田商店、ちょっと面白いコラボしてるんだよね」
家内に見せたのは、上に貼り付けた、コラボお節の広告記事である。
なんと、そのお値段、66,000円だという。
私は、J(注1)に結婚記念日を祝ってもらっていい気分になっていたことも手伝い、こう、言ってのけた。
「じゃあ、オーダーしようよ。え?5人分?」
さっちゃん(注2)が、呆れた顔で突き放す。
「コジくん、稼ぎが爆下がりしてるでしょ」
……。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃんが正しい!
家内はいろいろ調べて現実的なことを検討していた。
どうも、現地にとりに行く必要がありそうだ。そして正月は、H(注3)が帰省してこない。M(注4)も、何か予定があると言っていた。
私の提言に嘘偽りは、これっぽっちも無かったのだが。
誰も、指定の日時に引き取りに行けないだろうという結論に至った。
さっちゃんが、続けて言う。
「私たちが行けなくても。執事に依頼したら何でも出来るような生活したいわ。我が家は、ケチにならざるを得ない。悲しい」
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
そもそも高価で買えないのを、とりに行けないから買えないに転換してもらっただけマシだな、コジ……。
なんのはなしですか。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、まあ、稼ぎが少ない分、長く働かなきゃね。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)Jとは、長男のことである。私に似てちょっと頑固だが。根は、優しい子である。
(注2)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
(注3)Hとは、次女のことである。マイナースポーツのアスリートを、地方の実業団チームで続けている。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
(注4)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。