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ぬれせんべい

大阪の寮暮らしから結婚して少し関西に住んでいたが、ほどなく千葉に移り住んだ。

毎夏、ホタルを見に行ったのが、銚子電鉄にほど近い夷隅というところで。

先日、ぬれせんべいを食べながら、その時のことを思い出したのだ。


銚子電鉄は、経営不振で苦しい状態だった。それを救う一助になったのが、この、ぬれせんべいである。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

でも。コジが食べたのは、この、ぬれせんべいじゃなくない?



なんのはなしですか。

そうなの?

ぬれせんべいにもいろいろあり。そりゃ、銚子電鉄以外のものもある。ただ、ぬれせんべいというと、銚子、夷隅、蛍。なぜかこの連想で、思い出すのだ。


そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。

コジくん、ちゃんとパッケージ見てから食べようか。それと。蛍の時に乗ったのは、夷隅鉄鉄道だし。銚子電鉄は、あまり乗っていないよ。まあ、マッサージしてくれたら、許す。


マッサージをすると、家内は上機嫌である。


家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。

平和ならば、これで、いいのだ



間違いだらけの、ぬれせんべいって、話


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