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ショートショート_痛恨

かき氷が好きな人が結構いると聞く。そういう人は、冬でもかき氷を食べに行くらしい。

かく言う私も、アイスクリームが好きで。冬にもアイスクリームを食べるのだから、なにも不思議な話ではない。

かき氷屋というのも、結構人気店もあるらしく。季節関係なく営業しているお店もあると聞く。

夏と言えば、私は、まずはスイカを思い出すのだが。その次には、アイスクリーム。あまり食べたりはしないが、かき氷、という順番だ。

かき氷。この夏、どこかで家内と半分こするのも悪くない。そう、思ったりしている。家内は、ソファーに寝転んで、録画したドラマを見ている。洗濯物を干そうと窓を開けると、風鈴が、チリンと鳴った。

そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「かき氷」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。



そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【見たことがないスポーツ】で。そして、裏のお題が…今週は裏お題なしです。|д゚)チラッということだ。



また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し前から出る。

今回は、「おフランスでは、◯◯ざんす」という言葉を使って作品を投稿してみませんか?「おフランスでは、◯◯ざんす」の「◯◯」の部分に何か言葉を自由に当てはめて、作品中で使用してください。「◯◯」の部分は何文字でも使用してくださってかまいません。と、なっている。



3人の企画はすべて、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。

それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。


また、今回は、ikue.mさんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として述べてみる。

読んでいて、かき氷が、食べたくなった。

かき氷を中心にして、いろんな気持ちや繋がりが生きているのだと思う。

ただのかき氷。ですが、みんなの心に響く、かき氷。アラ還の私が、久しぶりにかき氷を食べたくなった。

今度、美味しいかき氷を探したてみたいと思う。

夏とかき氷と思い出とこれからのかき氷。

猛暑の昼下がりに、心が、ホッとにこやかになった。

今日もまた猛暑で。ほんのり青い曇り空が広がっている。生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、またもやボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの表のテーマ、3ついっぺんに書く荒技。更に、シロクマ感想文まで、今回は4重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。


うむ。


これで、荒技。何週間だろうか。もう1年は、越えたな。まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだか、悪ガキだな。


まあな。

そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

家族からのお題は、バックアップで書いたの?


うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。


私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、図らずも、また,珍妙なだけの内容になってしまった感じだ。


なんのはなしです乖。


理想と現実は、いつも乖離しているの「乖」

ソファーを振り返ると、家内がただ、マッサージを待って、笑っている。

マッサージをすると、家内は上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は明るくて平和である。

だから。

これで、いいのだ。


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「痛恨」約410字を、どうぞ。

☆         ☆         ☆

かき氷を食べようとしたその時、テーブルに、ウェイターがそっとメモを置いた。

「あちらのお客様からです」

泉が振り返ると、有閑マダム風の婦人が顎を突き出し、メモに目を通すようにと促した。

「かき氷スプリント!」

メモから目を上げると、婦人の目の前にもパイン味の、泉と同じ、メガかき氷が置かれている。

婦人は両手を軽く広げ、わざとらしく首を傾げた。サングラスをしているが、奥の目が笑っていた。

泉は、厳しい訓練を経て今はエリートエージェントではあるが。とことん文系・文化系ではある。

だがスイッチが入ると途端に武闘派になる。ふっかけられた勝負は受けるに限るという信念があった。

だから、ゆっくり頷いた。

パンッ!

頭の中で号砲が響いた。スプーンを猛烈に動かした。が、次の瞬間、肩をポンと叩かれた。

「そんなんじゃ、おフランスではメダルはとれないざんす」

婦人は高笑いをしつつ、泉の分まで御愛想おあいそして店を後にした。

泉は、ただ、スプーンを硬く握りしめた。


☆         ☆         ☆


荒技という名の、いたずら 笑


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