はぃ〜っ!
この声。今、大人気の芸人の言葉ではない。家内からの、注意喚起のかけ声である。
私は、最近こそサボりまくってはいるが、リングフィットアドベンチャーで汗を流すのである。
クーラーをかけてはいても。私のような巨体が動くと、汗は出る。だから必ず扇風機をかけるのである。
ところが時々、悪い癖で、スイッチを切り忘れる。
家内の拘りポイントは、ポイ活とクーポンと節約である。不要な家電の稼働などを見逃すわけが無い。
無人のリビングで扇風機が回っているのを目撃するやいなや、大声が飛んでくる。
「はい〜っ!」
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、たぶん、ここに愛は無いんよ。笑
家内は、拘りポイントを逸脱する行為を見つけると、コンコンと説教をする。止めどなく。際限なく。まるで、地獄の沙汰まで。
なんのはなしですか。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内がまだ私に説教している。
徐に私は、自主トレ(注1)を申し出た。
すると説教をやめ、こう言った。
コジくん、じゃ、マッサー頼むわ。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)自ら申し出てマッサージをすることを、私は、勝手に「自主トレ」と呼んでいる。率先垂範、である。