アバンギャルディ
私は、コロッケが好きである。
コロッケとは言っても、食べるほうのではなく。物まね芸人というか、エンタテイナーの、コロッケ(注1)が好きなのである。
先日、少し前だが、アークンの記事でコロッケを見て。無性にコロッケをYouTubeで見たくなり。夏休みというのもあって、あるいは、家内が家にいなくて家事をさぼることも出来たので、いろいろと見ていた。
その中で。これも、少し前から気になっていた、キレキレのおかっぱ制服ダンス集団、アバンギャルディとのコラボ映像を入手し。これを何度となく見ていたら、とうとう、アバンギャルディの沼にハマってしまった。
確かに、少し前から、気にはなっていたのである。
ちょっと、ダサめの制服。今どき、こんな制服、着ないだろう。ちょっと厳格なミッション系の昭和の女子高の感じがする。
それに、髪型は真っ黒黒髪の、おかっぱ。これは、サザエさん家のわかめちゃんに端を発する、昭和も初頭の髪型で。強いていえば、刈り上げが無くて後ろ髪は整えられていて。むしろ、クレオパトラかスフィンクスかといった、エジプト系のように見受けられる。
出で立ちは、没個性そのもので。
だが、ダンスをさせたら、キレッキレで全部がシンクロしていてめちゃくちゃ凄い。このギャップが、人を引きつける。そんな、独特の唯一無二の個性を持つ女子ダンス集団である。
主催のakaneがコロッケを連れてきて、アバンギャルディに、もうひとつの武器を授ける。
もうひとつとは、表情である。
それまでも、歌を歌わないので変顔のような表情は豊かだった。が、何かもの足りなかった。
岩崎宏美の「シンデレラハネムーン」を踊るのだが、コロッケから伝授された顔マネをやる。これが、実に痛快だ。
目標の、今年のダンス日本一決定戦、THE DANCE DAYのてっぺんはお預けになったようだが、いずれは天下をとるような気がしてならない。
私は、いい歳をしたおじさんではあるが。
娘と同じくらいの年頃の、彼女らの応援をしたくなった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジがわざわざ応援しなくても、相当のファンがつき、これからも飛躍していくだろうに。
私は、完成される前の、まだ何者にもなっていない未来が未知数のものが好きである。横浜FCも、今の日本ハムファイターズも、今、崖っぷちで。でも若くて未熟で。負けることが多くて。歯痒くて、ガッカリさせられる、落胆の陰が色濃く付き纏う。だが、すべてがこれからの、伸びしろしかないチームである。
アバンギャルディにも、同じような匂いがする。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
だいぶ失礼なもの言いだな。
いい歳をしたおじさんが恥ずかしいなんて思いつつ、そんなこんなの話を家内としようかと思って振り返ると、空のソファーが、ただ、笑っていた。
家内は、夏のプロジェクトに参加するため、実は、先日から家を空けている。今回は、不在期間が長く、8月末までは都心のホテルで泊まり込みになり。帰宅するのは、日曜日の深夜で 。月曜日の午前中には、また、出ていくのである。
日曜日の夜は、入念にマッサージをしよう。そう、心に決めているが、次の日曜から、日曜日も帰れない。
昼間の、家内とのやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)好きなものは、呼び捨てにしている。大好きすぎて、「さん」なんて、まどろっこしいものを、つけたくないのである。でも、もしも、直接会う機会に恵まれたら、コロッケさんと、呼ぶと思う。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。