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air_mezzanine
しめしめ
去年の、12月も中旬を過ぎようとしたクリスマスの頃のことだ。
突然、家内宛に果物が送られてきた。
たまたま私と家内は、次女の試合観戦に外出して自宅にいなかったのだが、長女と長男が家にいてくれていて。リキの面倒を見てくれていたので、荷物を受け取ってくれた。
家内が、果物は何だろうと長女に聞くと、こう、写真が返ってきた。
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心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジの大好きなスイカだ!見たことがない冬のスイカだ!
実は私は、スイカが大好きなのである。世の中の食べ物の中で、スイカが一番好きなのだ。
何でも食べ物は子供優先。そして、残ったものも家内と半分こが、我が家の決して犯されざる不文律である。
が、唯一の例外が、スイカだ。我が家でスイカを食べるのは、私と長女のみ。しかも長女は、ことさらスイカ好きでもない。
而して、長女は、私にほとんど譲ってくれた。
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冬のスイカは生まれて初めて食べたが。これがまた、美味しかった。実に美味しかった。
そんなこんなを語らおうとしてソファーを振り向くと、家内が足を指さして笑って言った。
コジくん、私がスイカ苦手でよかったね。
家内にあのときのことを感謝しつつ、倍返しのミッションに勤しむ。
マッサージをすると、家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。