リキ日記_ガムテープ
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキは、暑いのも寒い飲めダメなのである。適温とされるのは、24〜29℃だとされている。許容範囲が、かなり狭い。
だから、温度計を用いて、常に温度管理をしている。一日の温度を計測記録し、範囲を大きく逸脱していないかを確かめている。
巣箱の下の床にはシートヒーターを敷き、タイマーで入り切りする。
今まで、でも、温度計を巣箱の外に設置していて。どうも巣箱の中と外では2〜3℃の誤差があるようで。それを確かめるために、巣箱の中に、温度計を設置することにした。
リキも相当に大きくなり、巣箱の中も、スペースはさほど残されていない。
だから、天井から側面にかけて、つけてみた。
つけて初日、つけ具合が悪かったようで、ぶら下がり、リキが邪魔にして夜中にガツンガツンと触れて大騒ぎになった。
翌日、付け直した。ガムテープを、グルグル巻きにして。絶対に落ちないように。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
こりゃ、やり過ぎかもな。
そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、家内が脚を指さして笑いつつ、こう言った。
リキくんの、ストレスにはならないようにね。ヘタなことして。
……。
なんにしても、ミッション発動である。
家内は、マッサージをすると、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
「あれ」は、ただ、静かにそこにいる。積極的には、危害を加えてこない。
幻なのか、現実なのかもわからない。
その点、一般的な妖怪とは少し違うのだが、私にはどうしても、和風のテイストが感じられ、妖怪のような匂いがする。
妖怪も好きだし。磯貝ワールドも、好きなのである。
ミニチュアは、通常の陶芸よりも、小さい分、難しさが違う。記事を読んでいて。ミニチュアは、相当に難しいと、私は、思っている。
いろいろな壁を乗り越えて行くのに、てるとさんは、次から次へとチャレンジを繰り返していく。
失敗作のように思えるミニチュア花器でも、修復して何とか作品に仕上げる。時間と労力をかけて。
てるとさんのチャレンジストーリーを知っているからこそ、実際の作品を見たときの感動と胸の高鳴りは、格別なものとなる。
いわのりさんは、リキのイラストを4枚描いてくれている。そのイラストをカバー画像にすることを許してくれていて。今回も、いわのりさんのイラストである。
そんないわのりさんが、年末にかけて、検査を繰り返され、経過観察となった。
そして、緑内障の症状も出てきているという。
淡々と視力を失うまでに30年だと書かれているのだが、凄いことを書かれていると思う。
自分ならば、どうだろう。こんなに気丈で居られるだろうか。いや、できまい。
いわのりさんのことを、今宵の細い月に祈った。
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