プリンター
いつの頃からだったか、かなり前から、家の中にはWi-Fiのネットワークが導入されていて。パソコン、スマホなどはもちろんそうなのだが、周辺機器も、そのWi-Fi経由のネットワークで接続されている。
最近でこそ、随分簡単に接続設定ができるようには、なったものの、それでも、機器のネットワーク接続は、大変なのである。
年末、12月のこと。次女は、卒論の作成、提出の準備に追われていた。そして、どうしてか、その頃になり、プリンターの状況が悪くなってしまったのである。
正常に出力されてプリントされたり、全く白紙が出て来たりする。状況として切り分けてみると、完全に、プリンターの側の問題で。修理だとか、ヘッド交換だとか、いろいろ考えたが、このプリンターも、もう、10年近く使っていることを考えれば、結局は、買い換えることを選択した。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
結構、激務をさせたけれど、よく働いてくれたね。ほんとうに、感謝だね。ありがとう、プリンター。
ところが。
新しいプリンターの設定だが、最近の取り扱い説明書は、簡易に書いていて。そして、ちょっと古いと、その、サーバー側の遷移画面や見方、ボタンや手順などが、かなり変わっている。そして、わからなかったら、ホームページを見ろと、書いてあって。そこがまた、分かりにくかったりする。
私は、昔から、仕事上の付き合いのあった、C社にしているのだが、ここのホームページが、とにかく分かりにくかった。そして、極めつけは、有料の対応を選択する、という最終手段に入らざるを得なかった。
最近は、どこの、会社でもそうなのだが、ネットワークやパソコン関係の、いわゆるIT系のことは、有料で、専門家にチャットで、ほぼリアルタイムにやりとりできるようになっている。
だいたい。500〜700円くらいで基本的なこと。パソコンに入り込んで設定してもらうという応用編で、3500〜4000円。
私も、もう、若くない。そして、このネットワークの世界に、ついていけない状況になっていて。いくら信頼できるとうたってはいても、後者は怖くて信頼できない。そして、基礎的なやりとりを、チャットでする、という方法をとった。
結果はというと、自分でも、かなり時間をかけて、わかりそうなことをいろいろ試行錯誤していたこともあり、ほんとうに、チャットをやって、ほぼ10分ほどで完了した。
私が購入したプリンタが1世代前の機種で。ドライバソフトが、導かれた先のものが、古かったのが原因で。それを入れ替えたら、何のことはない。接続できたのである。
このご時世で、大きく変わったことがある。それは、ノンリアルと、ネットワーク化である。
つまり、人に聞いて、最後は人が訪問してきて、直接やりとりするような形態のビジネスは、ほぼ、無くなって来ているのである。
時代の趨勢とも言うべきか。それにしても、昭和生まれの身としては、諸行無常である。
そんなこんなを思い出して、ふと、ソファーを振り返ると、空のソファーが、笑っていた。
家内は、あるプロジェクトに参画しており。都内のホテルに泊まり込んで、仕事に従事している。もちろん、帰宅してこない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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