食パン
家内も長女も次女も、ご飯が大好きだが、同じように焼いたパンが好きである。その中でも長女は、焼いた食パン、つまり、トーストが好きで、今年の誕生日プレゼントは、トースターを所望した。
次女と家内と私は、3人でお金を出し合って、長女のトースターをプレゼントすることになったのだが、長男は、また別のものをプレゼントするということになった。
そして少し奮発し、ほぼ2ヶ月待って、ようやく10月末に我が家にそのトースターが届いた。
先週末、それを長女宅に持って行った。
長女宅に向かったのは午後からだったので早い時間には着かなかったのだが、家内が、リクエストしてきた。
ちょっと良い食パンを買ってあげようと思って。
そして、パン屋さんに立ち寄ろうというのである。
行く道すがら、何軒か立ち寄ったが、だいたい、売り切れていた。そこで、家内が言い出した。
あの子との会社からの帰宅の道で、気になるお店があったのよ。名前が出てこないんだけれど。
家内によると、長女の会社からの帰路の途中に、気になる食パン専門店があるのだという。
そこで私は、「食パン専門店」というキーワードで近所のパン屋さんをググルと、いくつかお店が出てきた。
ひとつひとつ店の名前を読み上げて確認すると、
それ、違う。
また読み上げると、
あ、それも、違う。
という。
そして5つ目になって、
あ、それそれそれ!そこそこ!!
ようやく見つかった。
家内は運転している。家内の電話はカーナビに繋がっているので、本当は、家内の電話から発進すると、車内のマイクスピーカーで会話できる。私が交渉することはないのだが、
あなた、電話をかけて、営業時間を確認して。
そう、指示を受けた。
私は、自分でやればいいじゃん。話すのは。と、心の中で小さく呟いたが、家内と目的は一緒だったので、私が動いた。
電話をかけ、店の営業時間ギリギリに到着することが判明したが、食パンが残り少ないことがわかった。
そこで、店員さんが、
お取り置きしておきましょうか。
と提案してくれたので、取り置きしてもらい、閉店ギリギリに到着した時には、当然のことだが、既に完売だった。
その、食パン専門店は、ちょっと変わった、派手な店構えと宣伝をしている。
そのお店は、「高級食パン専門店 迷わずゾッコン」という。水戸、日立、横浜、小田原にお店があるようだ。
プレーンとレーズンの2種類を購入し、長女宅で家内が半分に分けた。長女の高級トースターでは焼くことができなかったが、帰宅して翌朝、家内の実家から譲ってもらった、かなり旧式のトースターで焼いてみた。
すると、かなり美味しかった。家内も大満足。
長女からは、時間がなくて、最初の日は、食パンを生で食べたが、たいそう美味しかった、と、LINEがあった。
家内と、ちょっと画策していることがある。
それは、今度の週末に長女宅にでかけ、長女の高級トースターで、この高級食パンを焼いて食べることである。
高級食パンと高級トースターの掛け合いだ。美味しくないわけがない。これが、私と家内の結論である。近いうちに、その記事を書いてみようかと思う。