カルロス
実は今、私は、厄介な治らない病に冒されている。
今までに何度か記事にも書いた。noteの世界の愛すべき親友達が、コメント欄でコメントを書いてくれた。有り難かった。
その病というのが、「仕事イヤイヤ病」である。笑
ある人は、それは誰でもだと慰めてくれたし。ある人は、仕事辞めるまでそれは治りませんねぇと、笑ってくれた。本心、コジ、お前は何を言っているのと怒る人もいたはずだが、居酒屋コジに出入りしてくれるnoteの世界の愛すべき親友達は、優しかった。
だが。
家内は、容赦が無い。
10月末のある日。春からの新部署での仕事がキツいので、何度も仕事が嫌だ、一分一秒でも早くリタイアしたいと言い続けていると、徐にこう、言い放った。
「コジくん、トイレの宇宙兄弟のカレンダー見てみたら?カルロスの言葉に、自分がいかにちっぽけかわかるよ」
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
参ったな……。してやられた……。毎日見ていたはずなのに、わかってなかったな……コジ。
私は、「宇宙兄弟」が大好きである。彼の流行病が来るまでは、読み漁っていた。最近こそ、全然読めていないのだが。
カルロは、潜入捜査官からギャングにやむなく成り果てた父を持つ。裏社会から逃れた彼の言う「仕事」は、本当に特別な意味を持つのだ。
私は、かなり考えさせられた。頭をガツンと殴られたような気になった。
そして、家内と話すと、家内はカルロが何者か、彼の言葉がどんな深い意味を持つかなど、全く感知していなかった。
返ってきた言葉は、これだ。
「なんのはなしですか」
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
そう言や、さっちゃん(注1)「カルロ」じゃなくて、「カルロス」って言ってたし。無知の知とは、あるいは無垢とは、恐ろしいな……。
あの日のそんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、嬉しいね。明日も、仕事だね。
た、確かに……。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。