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期限
何事にも期限というものはあり。今回の話は、マイルの期限の話である。
去年の秋のある日のこと。急にさっちゃん(注1)が私の飛行機のカードの残マイルのことを言い出した。
「コジくんはいつも、期限を確認しないから無駄にマイルを捨てるのよね!」
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
まだ失態を犯したわけでもないのに、もう、コジ、叱られてるよ。
「今すぐ、調べて!」
急かされて調べたところ。期限を直近で迎えるマイルがいくばくかあったのである。
「だからさぁ、だらしないわねぇ!」
さっちゃんはそう言い放つが早いか、J(注2)に電話をし始めた。
「あるよ、二人分、沖縄往復くらいは」
なんのはなしですか。
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「いつ?あ、そう?コジくんにやらせる」
ガチャッ!
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
スマホは、ガチャッ!とはいわないが……。
その後。JとM(注3)の二人分、12月中旬の沖縄往復の予約をさせられたのだった。
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そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、使わないでしょ。捨てるでしょ。でもね。過保護は、できるときにやらなきゃね。
……。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
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(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
(注2)Jとは、長男のことである。私に似てちょっと頑固だが。根は、優しい子である。
(注2)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
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